大阪水曜ほっと集談会一世です。
コロナ禍が沈静化すれば、まず行きたいのが辻井伸行氏のピアノリサイタルです。
35年前、弾けないのに3年ローンでピアノを買いました。
娘が弾いて、やがて0歳の孫が大きくなれば弾くことでしょう。
私は20代~30代にかけて、アマチュアの音楽サークルで活動していました。
そのご縁も集談会の仲間の会員の方からいただきました。
さて先日心揺さぶられるドキュメントを観ました。
ピアニストで作曲家辻井伸行氏のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝までを描いていました。
彼の澄んだピアノの音色はストレートに心に刺さり、耳の肥えたウイーンの聴衆をも感動し涙を流します。
全盲のピアニストという表現は彼には失礼だし、魅了されたピアニストが偶然全盲であったということでしょう。
率直な感想ですが、対人恐怖であろうがパニック症であろうがそんなの関係ねぇと思えました。
(いつか流行ったギャグのパクリ)
私たちは、症状を隠れ蓑にせず、自らを表現する努力を怠ってはいけないという思いです。
評価するのは自分ではなく、相手である以上結果は受け入れるしかありません。
しかし誠実さや一生懸命さを伝える努力を怠ってはいけないという思いです。
奇跡のピアニストと呼ばれ天才と称される彼ですが、そこには好きなピアノが上手になりたいという純なる感情とたゆまぬ努力の継続が見られます。
このコンクールは、優勝者が2名で3位がありませんでした。
良いものは、何人でも評価する、評価できるレベルになければ該当者なし。
この評価基準も気に入りました。
芸術を知りつくした審査員のコメントも心に響きました。
曲を最後まで弾けるようになることは、始まりにすぎません。
例えば、文章を読むことができてもそれを理解するまでには長い時間がかかるのと同じです。
どうでしょうか、森田の学びに似ていませんか?
何でもかんでも森田に関連付けるつもりはありませんが。
それにしても、息子さんを信じその才能を伸ばす環境を作られたご両親はすばらしいですね。
還暦前にもかかわらず、親子喧嘩を繰り返すどこかのうざい親父(私)とはえらい違いです。
2020・12・28 一世