大阪水曜ほっと集談会一世です。
私は毎日毎日、神経質と森田人間学について独断と偏見でブログを書いている変わった人間です。
世の中には、このようなブログを読んでくださる観音様のような方が有ることにびっくりしている私です。
さて、本日は苦しみとは何か?
なぜ苦しみから自由になることが出来ないのか?
その事について私なりに考えてみたいと思います。
森田療法家で精神科医の藤田千尋先生がYouTube動画でより良く生きたいという欲求と苦しみの関係を分かりやすくこのように表現されています。
机を激しく叩くとその激しさに応じて痛みが生じる。
より良く生きたいという思いが強ければ強いほどそれに伴う苦しみや軋轢が生まれる。
その苦しみを完全に無くそうとするのであれば、より良く生きたいという欲求を捨てるしかない。
言外にあなたはそれが出来ますかと、問われている気がした私です。
苦しみの原因、それは私たちに様々な執着があるからです。
生きている限りその執着から逃れることはできません。
外部から与えられていると感じる苦しみの半分は、自らが作り出している。
されど理屈でわかっていても、原因を社会や他人のせいにしたいのが人情ですね。
どうしても、焼き鳥屋で一杯飲んで馬鹿野郎ということになりますね。
飲みすぎて二日酔いで更に苦しんだ経験は、山のようにある私です。
では完全に他者のせいにしたらどうなるのか?
自分以外のものをすべて否定して、排除するという危険な発想になります。
最近、イライラやストレスを社会や他人のせいにした残虐な殺人事件が、度々報道されています。
全く面識も関係もない人間を巻き添えにするこのような衝動的な言動はより不幸を招くばかりです。
神経質の資質に恵まれた幸運について、今一度しっかり考えたいと思った一世です。
2021・10・16 一世