大阪水曜ほっと集談会一世です。
しばらくブログをお休みさせていただいた。
その間、若い世代にどう森田療法を伝えていくのか、私の中である種の行き詰まり感があった。
世代交代が進まない。
少し活動から距離を置きたいというのが、本音であった。
これはおそらく、生活の発見会の大多数の幹事・世話人に共通する悩みではないか?
最近繊細さんと呼ばれる自称HSPの若者について発見誌でも取り上げられている。
以前にはなかった傾向で大歓迎である。
HSPは、米国の心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が提唱した心理学的概念で、神経が細やかで感受性が強い性質を生まれ持った人のことです。
ただ、繊細であることと、神経質であることは同じではない。
若い世代に森田療法を知ってほしいとオンライン初心者懇談会を開催して約1年半になる。
事実として感じたことがある。
残念ながら全ての若者が、森田療法に共感するわけではない。
またそこから活動に参加しようとする若者はさらに少ない。
森田博士は、この療法で治るのは、ただ神経質だけであると述べられている。
誰でも治せる、全てに効くとなると逆に胡散臭い。
神経質性格の持つ自己内省や強い欲求を前提にしたアプローチは、そうでない若者には、かえってプレッシャーを与えるのではないか?
彼らが求めているのは、もっと一過性のコミュニティやコミニュケーションであるような気がする。
私はずばり現在の40代以上が森田療法の適応対象としては、勧めやすい。
行動や役割がその人を変えるのは事実であるが、はじめからこうありたいという社会的欲求が少ない若者にそれを強いるのは酷ではないか?
私が発見会(森田療法)に出会わせていただいて42年が経過した。
人間の本質は変わらないが、スマホやコンビニが日常の現代と当時では生活様式も随分変わった。
求めなくても、既にすべてがそろっているのである。
いづれにせよ、試行錯誤しながらわかった事実を大切にしたいと思う一世です。
2022.10.30 一世