Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

学ぶ機会

2008-05-05 | 想い・雑感
中学生二人が白鳥と黒鳥を棒で殴ったという事件が
全国版ニュースとして流れている

当然その行為はきつく注意されなければならないと思うが
その中学生たちのいる地域では
匿名ではなく実在の人物として特定されてしまうだろう
するとその二人に対し
過大なる圧力がかかってしまうのではないかと心配になる

そもそも今の社会において
この中学生たちにたいし
じっくりと語りかける事のできる大人がどれくらいいるのだろうか
私にはあまり自信がない

勝ち組 負け組みと称して
勝者の論理が発言権のつよい世の中

自己責任 という言葉を強調し
多くの事項を 個人の責任にしてしまおうとする 政治

毎年おびただしい数の犬や猫をガス室に送り込む現実

誰が真にこの中学生たちを責めることができるのだろうか

かく言う私も
幼稚園の頃にカナブンを死なせてしまったことがある
家に入ってきたカナブンを捕まえたところ
近所のお兄さんにカナブンの足に細い糸を結ぶことを教えてもらった

ぶーん と飛び立つカナブンが
自分のそばからあまり離れていかない様に
わくわくしていた

ところが当たり前ながら
段々元気がなくなってしまった
一生懸命お腹をさすったりしていたのだが
そのうち全く動かなくなった

何ものかの死に接して
涙を流したのは
そのときが初めてだったように思う

生の儚さ 生への畏敬
などという高尚なはなしではなく
ただ悲しかった

みな 大なり小なり
似たような経験をして
生きるということ
生かされるということを学び
大人になっていくのだと思う

メディアという巨大な力が
そんな学びの機会を
中学生から奪い取ってしまうことにならないよう
願っている