虫に
ガラスの存在を
理解することはできない
夜
光に誘われ
わずかな隙間から
病院の中へ滑り込んだ
カナブン
日が昇り
自分の住処へ返ろうにも
どこから飛び立てばよいのか
ワカラナイ
廊下で
腹を上にして
動かない
分かったつもりで
ちっとも気付いていないことが
山のようにある人が
絶命したカナブンを
笑えるのか
出口の分からなくなった
カナブンを
ガラスの存在を
理解することはできない
夜
光に誘われ
わずかな隙間から
病院の中へ滑り込んだ
カナブン
日が昇り
自分の住処へ返ろうにも
どこから飛び立てばよいのか
ワカラナイ
廊下で
腹を上にして
動かない
分かったつもりで
ちっとも気付いていないことが
山のようにある人が
絶命したカナブンを
笑えるのか
出口の分からなくなった
カナブンを