領収書をどうぞ

病院でかかった費用に関して
レシートを発行することになったと聞く

治療や検査にいくらかかったかということは
普通にやっている病院にとって
隠す必要のない事項なのだが

患者さんにしてみれば
ひょっとしたら知りたくないことまで知ることになるかもしれない

例えば
悪性腫瘍の診断が確定し
計画的な治療管理を開始した場合
悪性腫瘍特異物質治療管理科
というものが発生する
お会計のときに
その名称が明示されることになる

私は悪性腫瘍であることは知りたくない
と言おうが言うまいが
レシートは語るのである

どこに繋がる？

人間は社会的動物である

と言われれば確かにそうである

しかし自分の存在が
社会に取り囲まれ
社会とのつながり抜きでは考えられない
としたら不幸であろう

最近よく社会の閉塞感と言う言葉を聞くが
もし個人が社会とのつながりにおいてのみ存在しうるなら
社会の閉塞感はそのまま
個人の閉塞感につながってしまう

社会とのつながりはとても大切だが
それだけでなく
自然と
果て知れぬ宇宙とつながった自己を
意識し感じる機会や時間を持つことも大切だろう

そうでなければ
生きることは
つらいことで満たされてしまうような気がする