真犯人？

帝京大学病院での
多剤耐性菌の問題で
警視庁捜査１課が動き出すような報道を見て
少し滑稽さを感じた
なにせ
一人あるいは少数の真犯人をみつける
などという発想で対応するようなことではないのだから
警察の出番ではないのである

さらに
薬理学　細菌学　公衆衛生学　医療経済学その他
多くの専門分野が寄り集まり知恵を出し合って
多剤耐性菌問題の対策を作り上げることが急務である現状に
とことこ真犯人を探しに出てきても意味がないのである

患者を死に至らしめた真犯人は
多剤耐性菌？
耐性菌を誕生させた抗菌薬？
ウィルスによる風邪にまで抗生物質を処方した医師？
一部の地域で発生した多剤耐性菌をあっという間に世界へ広げる交通機関網？
・・・？

どうみても
警察の出番ではない
まあ早晩諦めるとは思うが
メディアの報道も
どこか帝京悪しとのイメージーを広めるようなきらいがある

今後日本のあちこちで
耐性菌特にスーパー耐性菌の問題が出てくるでしょうから
メディアも警察も中途半端にこの問題をやると大変ですよ