禁煙

今朝　回診中の際
患者さんが
そろそろ煙草を減らさなければ…
とつぶやいていた

おお
やっと止める気になってくれたか
と思ったところ
どうも
煙草の値段が上がるためらしい

喫煙者が随分減り
病院内ではほとんど喫煙できない状況になっているせいか知らなかったが
10月1日付けで
随分高くなるようだ

肺がんなどだけでなく
直腸癌などでも喫煙との関連が明らかになりつつある現代
吸わざるに若くは莫し

腑に落ちる

抗がん剤治療を開始するにあたって
本人とその身内の方に
癌であること
どの程度の進行状況か
どのような治療を行っていくか
というようなことを説明する

説明内容の要約を
文書にしてお渡しもする

だから
ご自分が癌であることは
聞いているはずなのに
しばらくして
身内の方に　「俺は癌かもしれない…」　と漏らしたり
私に　「癌なんでしょうか」　と尋ねたりする方が
時におられる

そんな時は
①　もともと理解力が乏しい
②　認知症が進み始めている
③　自分が癌であることを認めたくない

などが考えられるが
③なんだろうなと感じることが少なくない
そんなとき
治療方法を変更するたびに
きちっと説明はするが
癌であることを強いて納得させようとはしない
無理にそうすれば
その方の逃げ場がなくなるような気がするから

納得するときがくれば
すとんと腑に落ち
自ら納得するであろうから