Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

手が離せない

2011-07-17 | 想い・雑感
病気になるというのは
四苦八苦の
八苦のなかに含まれている


というのは
苦しみという意味だろうと思うのだが
本来サンスクリットであらわされていた意味は
思い通りにならないというような意味だったらしい

確かに病というのは
思い通りにはいかない

なりたくなくてもなる
予定があってもなる
手が離せない状況なのになる

病になれば
同じように流れようとする日常を
止めなければならなくなる



半年間程調子が悪いものの
妻の介護をしなければならず
診察を受けなかった70台男性
紹介されて来たときには
胃の入口に大きなガンができていた
申し訳ないがただちに手術で取り切れる状態ではない

手が離せないと思い一生懸命我慢してこられたのだろうが
妻の介護をしようにも
ご自身の命の危機である

幸い肝臓や肺などへの転移がないので
抗がん剤で腫瘍が小さくなれば
手術可能となるかもしれないが
かなり厳しい状況である

人はそれぞれ
大切
と思うことをかかえて生きているが
どんなに大切なものも
いつか離れなければならなくなるのは確かだが

体の不調を認めたとき
早めに診察を受けなければ
大切なものを手放す時期
大切なことから離れなければならない時
を早める結果になるかもしれない

医学が進歩して
病も何とかなると思っている人も多かろうが
どうしても日常へ戻れない状況になってしまっていれば
どうすることもできなくなる

体の変調を感じたら
時間を作って
ぜひ診察を受けていただきたいと思う