「酒は天の美禄なり」と貝原益軒も述べてくれている。ただし、養生訓の中では、飲み方の注意も細かく記述されている。その注意を聞くことができるようであれば問題はないのだが、一旦飲み始めればコントロールは難しい。何度となく二日酔いの苦しみを経験した後もよい加減で盃を置くことができないのだから、ほどほどにしておく、中庸を極めるということは、人にとってよほど難しいことと思われる。
しかし、年齢とともに二日酔いとなるほどは飲まなくなる。というよりは、飲めなくなる。決して達観できたわけではなく、代謝能力が落ちるとともに、当然のごとくアルコールの代謝も滞るようになっただけである。しかし、まあ体を壊すほど飲めなくなったわけだからもう問題はなかろうと思っていたら、二日酔いにならない程度の酒量でも体調を崩すようになってきた。
特に呑んでいるうちにうっかりそのまま寝入ってしまったりするとてきめんである。お酒は体を温めると思っている人が多いが、アルコールによって体表の血管が拡張するので体温はどんどん奪われることになり、結局は体を冷やしてしまう。飲んだ上に、そのまま寝入ってしまえば、冷えという外邪に年季の入った体はたちまち白旗を揚げてしまうことになる。いやはや、寂しいことだ。まあ、年相応にお酒を愛でましょう。
しかし、年齢とともに二日酔いとなるほどは飲まなくなる。というよりは、飲めなくなる。決して達観できたわけではなく、代謝能力が落ちるとともに、当然のごとくアルコールの代謝も滞るようになっただけである。しかし、まあ体を壊すほど飲めなくなったわけだからもう問題はなかろうと思っていたら、二日酔いにならない程度の酒量でも体調を崩すようになってきた。
特に呑んでいるうちにうっかりそのまま寝入ってしまったりするとてきめんである。お酒は体を温めると思っている人が多いが、アルコールによって体表の血管が拡張するので体温はどんどん奪われることになり、結局は体を冷やしてしまう。飲んだ上に、そのまま寝入ってしまえば、冷えという外邪に年季の入った体はたちまち白旗を揚げてしまうことになる。いやはや、寂しいことだ。まあ、年相応にお酒を愛でましょう。