Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

接する態度

2006-02-19 | 想い・雑感
 消化器外科を主に担当していると、入院されている方はほとんどが悪性疾患を患われている。中心は60才代から70歳代。ほとんどが自分より人生経験の豊富なかただ。その上、命という問題を直視しなければならない状況にある方だ。丁寧に接しすぎるということはないと思うし、自分なりに注意してきたつもりだ。

 しかし、医療関係者の中には、親しみを込めた態度とぞんざいな態度とを勘違いしていると思われる人もいる。これは若い方に限ったことでなく、あらゆる年齢層にいる。ここでは医療を提供する側と、受ける側との年齢が問題なのではない。患者さんのほとんどは、健康面での自信を大なり小なり失った状態なのだ。それを支えるということを考えていれば、多少は態度に出てくるはずだ。
 
 態度というのは、言葉も含め、全体として相手に与える印象のことであり、自分がどういうつもりで行動しているかではない。相手がどう感じるかを時には自省し、自分がどう見えるかを同僚などに聞いてみるということが必要なのだろう。

 以上、当然自省の意味を込めている。私は、話し出すとまだよいらしいのだが、時に話しかけにくい態度をかもし出しているらしい…。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (miki)
2006-02-19 12:16:50
私は三十代前半より、悪性腫瘍で手術をしてきました。消化器外科専門の医師にお世話になってきました。

やはり、癌センターなのですが、年配の方が多かったです。

担当医師は、本当にお忙しいのに、とても親切にして下さいました。嬉しかったです。

私は恵まれていたと思います。しかし、医師と上手く信頼関係が築けずにいる患者さんの多いこと。遠慮して、命に関わることなのに、医師に聞くことも出来ずやきもきされている人の多いこと。年配の方に多かったです。

聞いたらいいのに、と言うと、言えない、と。嫌われたくない、と。

難しいですね。

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Unknown (hanamegane)
2006-02-19 13:21:19
 「白衣を着ているだけで圧迫感があるのだから、注意が必要。」といつも家内から言われています。

 おもちゃでメガネに鼻がついたものがありますが、 あれを付けても普段の顔とあまり変化がないといわれる顔つきです。顔自体はそれほど圧迫感無いと思うけどなあ…。
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こんばんは (miki)
2006-02-19 20:38:00
先生、医師は、先生、先生~と頼られると、めんどうなものですか。何も言わない患者の方が、かわいいものですか。

時と場合でしょうが、医師、いつでも電話しておいで、と言って下さいますが、かけたら嫌われるかな・・・と病の悩みが出ても、迷います。

かけると、優しく接して下さいますが・・・。

どこまで、甘えて良いのかと思うのです。

先生の、これまで良い印象の強い患者さんはどんな方でしょうか。
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どんな人もかわいさは必要かもしれませんが… (hanamegane)
2006-02-19 23:34:51
 人によって感じ方は違うかもしれませんが、私の場合は、やはり病気に関する疑問や不安、体調の変化はきちっと伝えてもらった方がよいです。不調であることを我慢していて外来日に伝えられるより、前もって伝えてもらった方が、対応もしやすいです。



 私の頭の中では当然と思ってしまっていることでも、人にとっては当たり前でないなんてことはよくあること。以心伝心は難度が高いし、不確実。



 不安や疑問はきちっと伝えた方がいいと思います。



 ちなみに、「かわいい」患者になんてなる必要なしと声を大にして言いたい。



 かわいさは別の状況で発揮してください。
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こんばんは (miki)
2006-02-20 22:06:20
かわいさは別の状況で発揮してください・・・、そうですよね、笑。

医師に気に入られたい思いが、命預けているものなので、どうしても出てしまう。



先生は、抗癌剤、放射線効かないと言われてきた。そして、切れないところに出来たら、医師が、抗癌剤試してみようと言われた。

エビデンス何もなくても、試してみますでしょうか・・・。





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非上皮性腫瘍? (hanamegane)
2006-02-21 23:22:44
 人は皆、毎日のように何らかの決断をしながら生きています。いくつかの選択肢から一つを選ぶとき、自分なりに考えて、よりよいものを選択すると思います。もちろん選択の中には、他の選択肢のいずれも選択しないという場合も含まれます。

 非上皮性腫瘍ということなんでしょうか。でしたら、手術が最も有効な手段ですから、医師はまずそれを勧めるでしょう。でもそれが選択肢にあげられないとしたら、次善の策として、化学療法や放射線治療を提示することになるのだと思います。可能な選択肢の中からより可能性のあるものを選ぶということです。

 ただ、通常は癌(上皮性腫瘍)ほどそれらは効きません。難しい選択です。当然いずれもしないというのも選択肢でしょう。

 気持ちの迷いも含め、担当医とよく相談してください。文章から推測すると、きちっと考えてくださる医師のようですから。
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決断出来ませんでした・・・ (miki)
2006-02-22 17:54:20
上皮性腫瘍なのか、よくわかりません。

肉腫でないです、神経節に腫瘍が出来ました。

医師は、親切です。でも、決められない。

しかし、広がっていく・・・。

今が、どのくらい深刻な立場なのかさえ、わかりません。辛いです。

医師は、ゆっくり、時間取るから、話そうと言ってくれました。

稀な病のため、医師も気の毒です・・・。

医師とは、偉そうにしている人ばかりと思っていましたが、忙しくても、前の医師も、今の医師も、時間をくれます。こんなに親切にしてもらって、良いのかと思います・・・。

忙しい病院なのに。



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肯定、肯定、絶対肯定 (hanamegane)
2006-02-23 22:42:00
 仏教では、人生は苦であり苦を逃れるには悟りが必要、と説いている聞いたことがあります。



 言ってることは分かるような気がするけど、ちょっと重くて暗いよなあ…と思います。



 一方、仏教は絶対肯定の世界だ、と聞いたこともあります。



 同じことを視点を変えて見ているのかもしれませんが、後者の考え方の方が私にとっては気持ちが良いです。



 自分自身を肯定し尽くす。自分に起こるどんなことも肯定する。なかなか難しいですが、そう考えて生きていきたいと思っています。



 決断がつかないなら決断がつかないことを決断しておけばよいのかもしれません。気持ちの奥深くで、フッと吹っ切れたとき、いとも簡単に決断できることもあるでしょう。



 現状がよく分からないので無責任な意見かもしれませんが、私なら、医師から提示された選択肢の中からどれか選ぶかもしれません。効果も副作用もやってみなければ分からない面が多いような気がします。やってみて、自分には向いてないと思えばやめてもらいます。



 治療方針は、決めたらどこまでもやらなければならないものではなく、中止や変更も当然ありです。
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