小学校にも上がらぬころだと思うが
入院中の叔母さんを見舞ったことがある
季節はいつだったかわからないが
真夏や真冬ではなかった
平屋の病棟がいくつか立ち並び
病室の前は庭のような風情だった
母親に手を引かれて行った時には
結核療養所というものが
どのような病院かわからないほど幼かったが
何年か後にその意味を知った
叔母さんは逝った
結核は死病とされ
一旦その病にかかれば
死を意識するのは
現代の我々が
癌の診断を受けたときと同様だろう
療養所という名前が示す通り
できることは良い空気を吸って療養することのみ
対症療法は行われたとしても
病自体に対する積極的治療はなされない
ホスピスは
サナトリウムから対象となる疾患が
結核から末期癌などに変わっただけで
症状緩和という意味では
同じ流れという面があるように思う
そして
死から生を思うという意味でも
入院中の叔母さんを見舞ったことがある
季節はいつだったかわからないが
真夏や真冬ではなかった
平屋の病棟がいくつか立ち並び
病室の前は庭のような風情だった
母親に手を引かれて行った時には
結核療養所というものが
どのような病院かわからないほど幼かったが
何年か後にその意味を知った
叔母さんは逝った
結核は死病とされ
一旦その病にかかれば
死を意識するのは
現代の我々が
癌の診断を受けたときと同様だろう
療養所という名前が示す通り
できることは良い空気を吸って療養することのみ
対症療法は行われたとしても
病自体に対する積極的治療はなされない
ホスピスは
サナトリウムから対象となる疾患が
結核から末期癌などに変わっただけで
症状緩和という意味では
同じ流れという面があるように思う
そして
死から生を思うという意味でも