Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

調音の滝

2010-03-24 | 
夏場は
涼を求める人がやってくるであろう
山間の地

さらに徒歩で上っていけば
3箇所の滝が楽しめるらしい

春の日差しが差し込んでも
まだ肌寒いこの季節

ほかには誰も見かけなかった

やさしい調べを響かせて
さらさらと
流れ落ちていく水を
しばらく眺めていた



山奥の水

2010-03-23 | 想い・雑感
昨日は
気ままにソロツーリング

地図上で見ると
県道○号などと書いていても
びっくりするほど整備された道のこともあれば
全く逆のこともある

昨日はその逆のことが多く
隘路で舗装面がやや荒れている

途中林道を通ると
その県道と変わらない

道すがら
道路脇に車をとめている老夫婦がいる
この狭い道に邪魔だなぁ
と思いながら通り過ぎると
どうも水を汲んでいるらしい
気になり引き返すと
5ℓから10ℓの容器を30個以上ならべ
水をどんどん入れている

私も空の3ℓペットボトル3本を持っていたので
さっそく横から入れさせてもらった
こういう水に出会うのも ツーリングの楽しみ

さあコーヒーでも淹れてみよう
違いのわからぬ男だけれど

在る

2010-03-23 | 想い・雑感
母親の中のたった一つの卵子という細胞
父親の中のたった一つの精子という細胞
この二つがであって今の私がいる

母親の卵巣にあった
多くの卵子の中のたった一つが選ばれ
一緒に泳いでいた多くの精子の中からたった一つが選ばれ
今の私がいる

今在る私のことを考えるのが常だが
今存在しない
多くの兄弟
結局選ばれなかった卵子や精子があるから
生まれ来なかった多くの兄弟
のことはほとんど全く考えない

だけど存在しないから存在するんだよね

隣を泳いでいたアイツ(精子)
今頃どうしているんだろうね

なまえ

2010-03-23 | 想い・雑感
名前は何?

私たちは名前を知りたがる
わかるまで
何だろう? と頭をひねる

名前を聞いた瞬間
あ そう
とわかった気になる
そして見つめなくなる

名札をみて
その中身全てがわかるわけじゃないのに
わかったと思っている

骨折させられる!

2010-03-23 | 想い・雑感
かなり以前の話だが
知人にプロボクサー試験に合格した人がいる

其の人曰く
剣状突起は
試合をしている途中に折れることが多い
そこであらかじめ故意に内側に向け骨折させてしまうのだけど
そのときは死ぬほど痛かった と

先日
寝たきりの高齢者の肋骨を
故意に骨折させた容疑で
看護師がつかまっていた

意識があるときに
他人から それも自分を守ってくれるはずの看護師から
胸を強く圧迫され骨折させられる
その恐怖と絶望感は想像を絶する

骨折したあとは
呼吸するたびに痛みが走り
その痛みの中で最後を迎える

そんな終わり方はいやだ

腹のなか

2010-03-21 | 想い・雑感
これまで
多くの人の
お腹を覗いてきた

腹を割って話す
などと言うけれど
中を覗いても
その人のことはわからない

でも
皆 お腹の中は美しい
高齢となっても
胃腸はきれいな肌色でゼン動し
生命を支えてきたと主張する

命のかたちは
うつくしい

はらのむし

2010-03-21 | 想い・雑感
頭では
理では 解るけど
どうもおさまらない

腹の虫が
うんと言わない

どうにもコントロールが難しいから
自分ではない虫がお腹の中にいる
というように感じるのだろうね

ひょとしたら
脳に残る虫の頃の記憶が
暴れているのかもしれないね

強風

2010-03-20 | 想い・雑感
今日は南から風が流れ込んだのか
気温が随分上がった

ただものすごい風

バイクを走らせたが
どこを走っても
風にあおられ
左右に揺れる

山のほうに上がろうとすれば
風で折れた枝が
路面に散乱し
時には折れかけた竹などが
道のほうへ突き出ている

危なくて走れないので
3時間ほどで退散

流れの中

2010-03-19 | 想い・雑感
職場へ急ぐ
朝の人々

少しはなれたところからその情景を見れば

その風景全体をひっくるめて
通勤する人波
と認識できるが
急ぎ行く一人ひとりが
別々の人生を送っている

今という時代を
私たち一人ひとりが生きている
でもこの時代の流れを
なかなか離れたところから見るということは難しいので
全体としてどういう風になっているのか
あるいは何処に向かっているのか
見えてこない
それを見ることができるのは未来の人

ただ世の中が大きく変わろうとしている
ということをなんとなく感じる今という時代は
年月を経て振り返ると
きっと激動の時代なんだろうね

頑固一徹

2010-03-17 | 想い・雑感
頑固一徹
という言葉を聞くことは
ほとんどない

この言葉を聞くと
人の言うことなど耳を貸さない
心の硬い人間をイメージすることが多いだろうが

頑固であることが
心の硬さと同義でないことは注意が必要

一徹でもなんでもない
ふわふわと生きている人間が
心の柔らかさを失ってしまっていることは
よくあることだ

ジェネリック医薬品

2010-03-17 | 想い・雑感
お上の通達で
病院で使用する医薬品は
どんどんジェネリック医薬品に
変わってきている

新しい薬を開発する(創薬)のは
多額の研究開発費用がかかるので
しばらくは開発元のみが
製造販売ができる

しかしその期限が過ぎれば
どこの薬品会社でも可能なら製造販売ができる
その会社は開発費がかかっていないので
創薬した会社よりずっと安く薬品(ジェネリック)を販売することができる

医療費削減の名の下
このジェネリックに目をつけるのは
当然の流れ

でも使用する側から言えば
なんとなく不安が付きまとう

薬で大切なのは
主成分であるが
その主成分をどのような成分と一緒に
薬品として世に送り出すかによって

薬が効く必要のある場所にきちっと主成分が届くか
必要な時間 必要な濃度を 体内で保てるか
溶剤や安定剤はアレルギー反応その他の副作用を引き起こさないか
・・・

などが変化する可能性がある

さらには
そもそも創薬の力がない製薬会社に
確実な薬剤品質管理能力があるのか
という根本の問題もある

いまや
医師が処方箋に
ジェネリック不可
というサインをしないかぎり
薬局と患者さんとの判断で
ジェネリックに変更できる

その変更で
もし副作用が出た場合
どなたが責任を取るのでしょうね

***********

大洋薬品 調合ミス品を出荷

多感

2010-03-16 | 想い・雑感
多感
という言葉は
青春期の人に使うことがほとんどでしょう

多感という言葉をきくと
傷つきやすさも同居しているように感じます

傷つくことを経験し
それを恐れるようになると
知らず
何かを感じる心を封印し
それによって自分の心を守るようになってしまうように思います

そうすることが
大人への階段を上ること
を意味する場合が多いのかもしれませんし
私自身 そう考えていた(いる?)節があります

本当は
多感(感じる心を多分に持つ)でありながら
感じたことが必ずしも自分に向けられた刃ではない
傷つく必要はないという境地に進むことができたら
それこそ大人になったことなのでしょうね

医師として
患者さんと向き合うという場面は
まさに多感であることが必用なのでしょう
そのうえで変に傷ついたりせず
かつ冷静であり
かつ温かくある
ということが理想なのでしょう

私には荷が重すぎるなぁ

重複癌

2010-03-15 | 医療・病気・いのち
日本における肝臓癌は
その原因のほとんどが
肝炎ウィルスによる肝障害
最近アルコール性肝硬変からの発癌例も
若干増加

これらの人は
肝障害などで検査に引っかかり
発癌の危険があれば
そのつもりで検査も行われるので
癌が極端に大きくなる前に見つかる場合が多い

しかし
ウィルスにもアルコールにも関係なく
肝臓癌ができることもあり
このような人は
CTやエコーなどの検査を受けていなければ
かなり大きくなるまで見つからないこともある



胃癌で紹介になったOさん
肝炎ウィルスの感染はなく
アルコール多飲もしてない方なのだが
CTで肝臓に2cm程度のしこりがみつかった

画像上は胃癌からの転移ではなさそう
良性のしこりである可能性もあるのだが
悪性も否定できず
手術のときに切除するかどうか判断することとなった

手術中に触れると硬いしこりなので
結局胃癌の手術と同時に肝臓のしこりも切除した

結果は肝臓癌
胃癌と肝臓癌の重複癌でした

胃癌が見つかったから
比較的小さいうちに肝臓癌が見つかったのは
ある意味幸運といえるでしょうね