「ユキノシタ」の花が、人知れずひっそりと咲いているのに気が付きましたが
この「ユキノシタ」は、ユキノシタ科・ユキノシタ属に分類される常緑多年草で
草丈は20~60cm位に生長し、湿った半日陰の岩場等に自生して
地面を這うように太い根を伸ばして広がって行き、赤みを帯びた濃い緑色の葉は
ハート型で丸みが有って縁はギザギザしていて、葉の表面には葉脈に沿って白い斑が入り
初夏の頃に成ると花びらは5枚で、上の3枚が3mm位で下の2枚は10mm位の長さで
下2枚の花びらだけが大きな独特の花の形をした紅や黄色の斑点のある白い5弁花を咲かせ
この花が雪の様に見える事から、「ユキノシタ」と名付けられたと云われ
「ユキノシタ」は、葉の形が虎の耳に似ている所から「コジソウ(虎耳草)」とも呼ばれ
古くから民間薬として利用されて、乾燥させた葉や茎を煎じたものは解熱・解毒剤や
小児のひきつけの改善に役立ち、また葉のしぼり汁は耳だれや中耳炎、虫刺され等に
効果があると言われ、近年では保湿効果が有る事が分かり化粧水等の美容品にも利用され
また、春の季節の頃の若い葉は山菜として、天ぷら等にして賞味されて葉の裏面だけに
薄く衣を付けて揚げたものを「白雪揚げ」と云い、この他に茹でて水にさらしお浸しとして
ゴマあえや辛子あえとしても調理されて、賞味されていると云われています
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