樹皮の繊維が太くて
長く強靱なので障子紙や
表具紙、美術紙、奉書紙等の
和紙の原料として最も多く
使用されている「コウゾ」は
クワ科の落葉低木で
5月頃になると花が咲きます
「コウゾ」の場合は
花と云っても雌雄同株で
新枝の基部に雄花序を
先の方の葉腋に雌花序をつけ
・・・画像のアニメは、「Giam」を使って作成しました。(画像6枚)・・・
赤紫色の長い花柱が、放射状に沢山伸びて良く目立ち
また雄花序には1㎝程の柄があり、多数の雄花が集まって
直径1㎝位の球形となっています
花の後に出来る「コウゾ」の果実は、直径1㎝位の球形をした集合果で
熟して来ると赤橙色に成り、甘味が有って食べる事が出来ますが
果実には花糸部分が残っていて、舌触りが悪いので
「クワの実」の様に、食べる事は出来ないと云われています
冬の季節になると、2m程に伸びた枝を根際から切り取り
それを束ね、蒸気で蒸してから皮をはぎ
この皮を乾燥させたものを黒皮と呼び
黒皮から、表皮や古い繊維層を取り除いたものを白皮と云い
この白皮が和紙の原料となり、コウゾの繊維は
紙をつくる植物繊維のなかでもっとも長くて
その為強靭で、長く保存のきく美しい和紙が作られています
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