~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第四 八つの詩句の章
九、マーガンディヤ
835、(師(ブッダ)は語った)、
「われは(昔さとりを開こうとした時に)、
愛執と嫌悪と貪欲(という三人の悪女)を見ても、
かれらと婬欲の交わりをしたいという欲望さえも起こらなかった。
糞尿に満ちたこの(女が)そもそも何ものなのだろう。
わたくしはそれに足でさえも触れたくないのだ。」
836、(マーガンディヤがいった)、
「もしもあなたが、多くの王者が求めた女、このような宝、が欲しくないならば、
あなたはどのような見解を、どのような戒律・道徳・生活法を、またどのような
生存状態に生まれかわることを説くのですか?」
837、師は答えた、「マーガンディヤよ。
『わたくしはこのことを説く』、ということがわたくしにはない。
諸々の事物に対する執着であると確かに知って、
諸々の偏見における(過誤を)見て、固執することなく、
省察しつつ内心の安らぎわたくしは見た。」
~ 感謝・合掌 ~