~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第四 八つの詩句の章
五、最上についての八つの詩句
796、世間では、
人は諸々の見解のうちで勝れているとみなす見解を「最上のもの」であると考えて、
それよりも他の見解はすべて「つまらないものである」と説く。
それ故にかれは諸々の論争を超えることがない。
797、かれ(=世間の思想家)は、
見たこと・学んだこと・戒律や道徳・思索したことについて、
自分の奉じていることのうちにのみすぐれた実りを見、そこで、それだけに執着して、
それ以外の他のものをすべてつまらないものであると見なす。
798、ひとが何か或るものに依拠して「その他のものはつまらぬものである」
と見なすならば、それは実にこだわりである。
と〈真理に達した人々〉は語る。
それ故に修業者は、見たこと・学んだこと・思索したこと、
または戒律や道徳にこだわってはならない。
~ 感謝・合掌 ~