浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「ブッダのことば」より。

2017-04-21 00:03:59 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
               第四 八つの詩句の章 

                九、マーガンディヤ

844、家を捨てて、住所を定めずにさまよい、
       村の中で親交を結ぶことのない聖者は、諸々の欲望を離れ、
       未来に望みをかけることなく、人々に対して異論を立てて談論をしてはならない。

845、竜(修業完成者)は諸々の(偏見)を離れて世間を遍歴するのであるから、
       それらに固執して論争をしてはならない。
       たとえば汚れから生える、茎に棘のある蓮が、水にも泥にも汚されないように、
       そのように聖者は平安を説く者であって、貪ることなく、欲望にも世間にも
       汚されることがない。

846、ヴェーダの達人は、見解についても、思想についても、慢心に至ることがない。
       かれの本性はそのようなものではないからである。
       かれは宗教的行為によっても導かれないし、また伝統的な学問によっても
       導かれない。
       かれは執着の巣窟に導き入れられることがない。

847、想いを離れた人には、結ぶ縛めが存在しない。
       智慧によって解脱した人には、迷いが存在しない。
       想いを偏見とに固執した人々は、互いに衝突しながら、世の中をうろつく。」


                  ~ 感謝・合掌 ~


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