~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第四 八つの詩句の章
九、マーガンディヤ
844、家を捨てて、住所を定めずにさまよい、
村の中で親交を結ぶことのない聖者は、諸々の欲望を離れ、
未来に望みをかけることなく、人々に対して異論を立てて談論をしてはならない。
845、竜(修業完成者)は諸々の(偏見)を離れて世間を遍歴するのであるから、
それらに固執して論争をしてはならない。
たとえば汚れから生える、茎に棘のある蓮が、水にも泥にも汚されないように、
そのように聖者は平安を説く者であって、貪ることなく、欲望にも世間にも
汚されることがない。
846、ヴェーダの達人は、見解についても、思想についても、慢心に至ることがない。
かれの本性はそのようなものではないからである。
かれは宗教的行為によっても導かれないし、また伝統的な学問によっても
導かれない。
かれは執着の巣窟に導き入れられることがない。
847、想いを離れた人には、結ぶ縛めが存在しない。
智慧によって解脱した人には、迷いが存在しない。
想いを偏見とに固執した人々は、互いに衝突しながら、世の中をうろつく。」
~ 感謝・合掌 ~