~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第四 八つの詩句の章
10、死ぬよりも前に
860、聖者は貪りを離れ、慳(ものおし)みすることなく、
『自分は勝れたものである』とも、『自分は等しいものである』とも、
『自分は劣ったものである』とも論ずることがない。
かれは分別を受けることのないものであって、
妄想分別におもむかない。
861、かれは世間において〈わがもの〉という所有がない。
また無所有を嘆くこともない。
かれは〔欲望に促されて〕、諸々の事物に赴くこともない。
かれは実に〈平安なる者〉と呼ばれる。
~ 感謝・合掌 ~