~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第四 八つの詩句の章
六、老い
810、遠ざかり退いて行ずる修行者は、
独り離れた座所に親しみ近づく。
迷いの生存の領域のうちに自己を現わさないのが、
かれにふさわしいことであるといわれる。
811、聖者はなにものにもとどこおることなく、
愛することもなく、憎むこともない。
悲しみも慳(ものおし)みもかれを汚すことがない。
譬えば(蓮の)葉の上の水が汚されないようなものである。
812、たとえば蓮の葉の上の水滴、
あるいは蓮華の上の水が汚されないように、それと同じく聖者は、
見たり学んだり思索したどんなことについても、
汚されることがない。
813、邪悪を掃い除いた人は、観たり学んだり思索した
どんなことでも特に執着して考えることがない。
かれは他のものによって清らかになろうとは望まない。
かれは貪らず、また嫌うこともない。
~ 感謝・合掌 ~