俳優座の川越公演「いつもいつも君を想う」を観た。
とても面白かった。はっきり言って、超一流の俳優陣ではない。すばらしい美男美女は誰一人いない。見ているだけで良いなあ、と思うような感じじゃない。(ひどすぎる?ごめん、悪いと言っているわけじゃなく、普通だと言っているだけだ、勘弁してくれ)中身というか脚本だって、傑作ではない。どのエピソード(と言えば良いのか「場面」というのか、素材というのか、)もありきたりと言えばありきたりの、想像を超えたようなものは全然ない。でも全体として一つのすばらしい作品になっていると思う。
演出というか、舞台装置が、演劇特有の想像力を刺激するようなちょっと抽象的な美しいものだった。
個人的には加藤頼の弾くピアノが、とてもテンションの強い、美しいコードで、彼が弾き、歌うたびに「ああ綺麗だなあ」と思ったことだ。