2020年 いがらしみきおはどれもおもしろい。すばらしい。この作品は少年の「ふつうのきもち」を描いているのだが、著者は苦しんだようだ。でもそんなところは見えない。いつものいがらしみきおだ。あとがきもとても面白かった。あとがきに書かれている「はちどり」という映画を見てみたい。
帯がおもしろくて、作品にはコロナのことなども取り上げられているのだが、帯はマスクをしていて帯を取るとマスクをしていない。そしてカバーを取るとまたマスクをしているのだ。へえ。
今朝の古楽の楽しみは2016年小林道夫がゲストに来た時のもので、2016年にも聞いた気がするのだが、ひさしぶりに聞き返せてとても良かった。面白かった。モダンチェンバロの話。もちろん小林道夫自身のことや、カラヤンがチェンバロを弾いた話。カラヤンが演奏すると走るというのもおもしろいなあ。
小林道夫がフランス組曲をピアノで弾いた演奏を愛聴していたのだが、それもひさしぶりに聞き返したくなった。ライナーノートに小林道夫自身が、今(と言うのはチェンバロが普通になってからの頃)あえてピアノで弾くのは、ピアノの音は本来真っ白で色が付いていないからだ、というようなことを書いていて、それもとても印象的だった。