
大人になってから楽器を始めるのに、もっとも必要な能力は「自分の汚い音に耐えること」
市民オーケストラで最も必要な能力は「かすむこと」
いや、皮肉でも何でもない。大人になってから楽器を始めるなんて、よほどのことだし、音楽の好みだってはっきりしている。すばらしい音楽を体験してきているにちがいない。それが、自分で楽器を初めて最初からきれいな音がでるはずがない。10年経っても20年経ってもプロのように弾けるはずがない。だからついいやになってやめてしまうのだ。自分が鈍感でほんとによかった。
アンサンブル、特にオーケストラの弦楽器は本当にありがたい。ほぼまったく弾けなくても、まわりが弾いてくれるんだもん。そういう自分に耐えられないと、やめちゃう。大丈夫、誰かが弾いてくれる。それから、相当うまい人だって、実はたくさん間違えている(と思うのだが?)。チェロ全体が弾けなかったら「難しいね」と言ってもらえる。あるいは選曲が間違っている。弾けもしないのに、雑音を出したら、それは迷惑だ。かすもう。いや、ほんとは、練習では間違えても、雑音出しても良い、練習なんだから。全体で取り上げて練習させてもらえるかもしれないし、ともかく本番までに弾けるように、あるいは、かすめるようになれば良い。
練習してもなかなかうまくならないけれど、でも→ 学習曲線は階段状
あるいは→ 悪魔のトライアングル
つい偉そうな説教じじいになっているだろうか?すみません。