ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『俺たちの勲章』#02

2018-09-23 00:00:28 | 刑事ドラマ'70年代









 
☆第2話『狙撃者を追え!』

(1975.4.9.OA/脚本=鎌田敏夫/監督=澤田幸弘)

中野(松田優作)と五十嵐(中村雅俊)が喫茶店の窓際で張り込みをしていたら、外を歩いてた若いOLがいきなり窓ガラスにへばりついて来るという、衝撃的なファーストシーン。

OLは遠方のビル屋上からライフル銃で狙撃されたのでした。他の通行人たちも次々に撃たれ、中野は五十嵐に救急車を呼びに行かせ、単独で狙撃者を追う。

で、その途中で狙撃者とは別の共犯者である黒人(ウィリー・ドーシー)に襲われ、フルボッコにされて気を失っちゃう。

ジーパン刑事役で「無敵」のイメージが定着してた優作さんが、ほとんど反撃も出来ないままノックアウトされちゃうこの場面がまた衝撃的で、屈指の名シーンとなって後に『太陽にほえろ!PART2』でリメイクされる事になります。(ウィリー・ドーシーがジーパン二世ことブルース刑事=又野誠治を襲撃。ただしブルースの場合は股間蹴りで逆転勝ち)

かつて無い屈辱を味わった中野は、リベンジを果たすべく単独で黒人を探すんだけど、彼も主犯の狙撃者に射殺されちゃう。

この狙撃者を演じたのが、まだ髪の毛フサフサだった頃の石橋蓮司さん。アメリカでベトナム帰還兵を相手に男娼をやってたという壮絶な設定で、戦場でベトコンを殺す感覚で無差別殺人をしてるガイキチ野郎。

一方、五十嵐は殺された黒人とかつて交際してた人妻(篠ひろ子)に協力してもらって蓮司を探すんだけど、そのせいで彼女は家庭での居場所を失った上、蓮司に射殺されちゃう。

中野はリベンジの相手を奪われた怒り、五十嵐は自分のせいで罪なき市民を死なせてしまった怒りを胸に、死を覚悟してガイキチ蓮司との対決に臨みます。

かくも非情かつ不条理な犯人像と、ハードな展開、そして切ない結末が『俺たちの勲章』の特色で、メインライター=鎌田敏夫さんの意向がかなり反映されてるように思います。

なので本作に登場するゲスト女優さんは、目の前で恋人や夫を殺されたり、恵まれない境遇から犯罪に走った挙げ句に殺されたり、今回みたいにせっかく掴んだ幸せを壊された上に殺されたりと、皆さん不幸のズンドコを味わって死ぬ運命にあります。

篠ひろ子さん(当時のクレジットは篠ヒロコ)は、そういった薄幸な役を演じる事が多かった印象があります。ルックスは南野陽子さんにちょっと似てるけど、影があるんですよね。

『大都会/闘いの日々』や『ゆうひが丘の総理大臣』でのレギュラー出演が私的には印象深いけど、幅広くご活躍されてました。

最初は歌手としてデビューされ、TBSドラマ『時間ですよ』へのレギュラー出演で女優としてブレイク、作家の伊集院静さんと結婚され、現在は休業されてるみたいです。

なお『俺たちの勲章』には、主役コンビが在籍する横浜・相模警察本部刑事課の事務員=雪子役で坂口良子、定食屋「あすか」の女将=香子役で結城見栄子、中野刑事とデートする謎の美女役で鹿間マリ、といった女優さん達がレギュラー出演されてます。

セクシーショットは坂口良子さん、出演当時19歳。女優デビュー作は吉沢京子&沖雅也 主演の連ドラ『サボテンとマシュマロ』('71) で、翌年の『アイちゃんが行く!』で初主演。

さらに『太陽にほえろ!』のゲスト出演や『新・サインはV』主演、『前略おふくろ様』『池中玄太80キロ』等のレギュラー出演で人気女優の地位を確立。

『新幹線公安官』や『兄弟刑事』『87分署シリーズ・裸の街』『私鉄沿線97分署』等のレギュラー出演で、刑事ドラマファンにもお馴染みの女優さんでしたが、残念ながら2013年に亡くなられました。合掌。
 

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3 コメント

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Unknown (相模警察本部)
2018-09-23 01:29:30
前回は細かい事を申しましてすみません(笑)

第2話、一番好きな回です。
犯人に対峙する為、署を出て行こうとするアラシに「それなりの準備をしていけ」と送り出す中野さん・・・そう言いつつ、自分も目印の薔薇を腕に差しアラシを陸橋で待つ中野さん・・・それを無言で見つめるアラシ・・・このシーンが最高にしびれます!
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連投失礼します (相模警察本部)
2018-09-23 01:42:26
>定食屋「あすか」 

蛾次郎さんも忘れられませんね(笑)

子供運賃でモノレールに乗ろうとし、当然あえなく失敗。しかも刑事のアラシがその手引きをするシーンには笑えると言うか んなアホな と言うか(((^^;)
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>相模警察本部さん (ハリソン君)
2018-09-23 14:11:23
五十嵐を突き放したように見えた中野が結局は見捨てられない、っていう作劇は定番ながらグッと来るものがありますよね。そこでクサいことを言わず無言を貫くのも良かったです。

蛾次郎さんもいい味出してましたね。現在のテレビ界じゃなかなか見られない個性です。
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