屯田物語

フォレスターとα6000が
旅の仲間
さあ、カメラを持って
出かけよう!

屋久島旅行記三日目 トローキの滝

2005年07月13日 | 屋久島
「トローキの滝」へ、
屋久島の川はほとんど渓流のまま海へ流れ込むそうだ。
「トローキの滝」は鯛の川が直接海に流れ落ちる。
落差は約6m、道路から海側の林の中に入ったところから眺めた。
雨が降った時は、大量の水が直接海をたたき、その音がとどろくことから
トローキの滝「轟の滝」と呼ばれている。

林の木立のなかから海が見えてきた。
轟音が聞こえそうな雰囲気である。



「トローキの滝」に向う林のなか、ところどころにカニの穴がある。
しばらく見張って?いたが、酒の肴にされると思ったのかあらわれなかった。



「千尋の滝」「大川の滝」と比べて、スケールでは劣るというものの、
背後にモッチョム岳をひかえた景観はダイナミックである。
晴れているときは、滝つぼはエメラルドグリーンとなって、白い水しぶきが
眼に眩しそうだ。
男性的な「トローキの滝」を見ていると、知床の「フレベの滝」を思い出す。
「フレベの滝」は地下水が湧き出て海に流れ出す、「乙女の涙」という優雅な別名があって
こちらは女性的な滝である。


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屋久島旅行記三日目 中間のガジュマル

2005年07月12日 | 屋久島
ガジュマルは熱帯性のクワ科の常緑高木、
多くの気根をたらし、巨木になると、どれがもとの幹か区別が出来ない。
「中間のガジュマルは屋久島の中でも最大級のもので、樹齢700~800年経って
いる」と90歳になるご老人の説明である。
ただ、要らぬ護岸工事のため、かなりガジュマルの枝が伐採されたと憤慨していた。



これは、先のご老人が挿し木をして育てたガジュマルとのこと、
40年経っているらしい。



永田浜に向う途中、茶屋「ひらの」で昼食、
これで前菜ですぞ。。
全部まで食べ切れなかった。なおその食事内容は うさログ で掲載されるので、
そちらをご覧下さい。
南国の雰囲気を味わえ、美味しいのでおすすめのお店です。



食事のあと、先に店をでて林道を歩いていたら、こんなきれいな花を見つけた。
「屋久島の植物」で調べたが名前がわからない。
まあ、わかるまで、「ヤクシマフウロ」にしておく。


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屋久島旅行記三日目 大川の滝

2005年07月11日 | 屋久島
落差88mの大滝、大川(おおこ)の滝、
なにもかも吹飛ばすような迫力の水流は豪快そのものである。
圧倒されて感嘆の言葉しかでない。
きょうはいつもより水量が少ないらしい、
右側の滝も豊かな水の太い束となって落ちてくるそうだ。
水と岩と高さ、この単純な造形が、自然の力と深さなのか。

華厳の滝から投身自殺した藤村操の辞世の句を思い出す。
(憶えていたのは最初の2行と、「曰く不可解」だけだが)

   悠々たる哉天壤、遼々たる哉古今、五尺の小躯を以て
   此大をはからむとす。ホレーショの哲學竟に何等の
   オーソリチィーを價するものぞ。萬有の
   眞相は唯だ一言にして悉す、曰く「不可解」・・・


華厳の滝がいまだ自殺の名所として知られるのは、彼の死ゆえであるそうだ。
華厳の滝でなく大川の滝を眺めたとしたら、やはり死を想うかどうか。



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屋久島旅行記二日目 飛流落とし

2005年07月10日 | 屋久島
さつき吊橋を渡ると、原生林歩道の道と合流する。
しばらく進むと、「飛流おとし」の轟音が聞えてきた。
数十メートル続く岩の直線の溝を勢いよく流れる「飛流おとし」は、水飛沫をあげて
川底を掘り下げる勢いで落下していく。
水飛沫が撒き散らす、新鮮な森の空気をいっぱい吸い込みながら、疲れた身体を休めるひと時。



「飛流おとし」は緑色の白谷川の本流となって原始の風景を彩る。



ヤクシマサツキ
渓流沿いの岩の隙間から一輪二輪と咲いている。
水しぶきに濡れた岩を滑らないようにサツキに近づいてシャッターを押す、
ちょっと緊張する一瞬。



ノリウツギ
この樹の幹の内皮を、紙づくりの際に繊維を接着させる糊料として使用していたらしい。
白い花びらは本当に清々しい、白谷川の原生林の色にすっきりと溶け込んでいる。



帰途の楠川温泉、
小さな温泉だが、浴室は息子と二人の貸切り状態である。
身体から、さっと疲れが抜け落ちるように心地よい。
ヒメヒオウギズイセンが温泉前の草むらにびっしりと咲いていた。


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屋久島旅行記二日目 楠川歩道

2005年07月09日 | 屋久島
くぐり杉から左は原生林歩道、われわれは右の楠川歩道を歩く、
ここから約1キロメートルで「さつきつり橋」にでる。
太鼓岩のぼりの疲れは残っているが、あとは下りだけの安堵もあって
足取りは軽い。。
楠川歩道は江戸時代に花崗岩によって作られたとあったが、・・・
原生林歩道にあるような杉の大木は数少ないが、「もののけ姫の森」と同じ
鬱蒼とした原生林がつづく。



屋久鹿だ!
原生林歩道でも見かけたが、
蝦夷鹿と違って人間にたいする警戒心はない。
屋久鹿の生態を間近に観察できるのも、「屋久島は自然そのもの」、その賜物のあろうと思う。
心ない観光客からエサをもらった屋久猿は悪さをするようになった。

知床半島は世界遺産に登録されようとしているが、いまだに生ゴミを捨てていく愚かな観光客も
いる。
その生ゴミの味を知った羆が人間を襲うのかもしれないのだ。



エサを食べるのに夢中になっている。
驚かせないように、そっとシャッターを押す。。カチャッ・・・



白谷川の流れる音が聞こえてきた。
「さつきつり橋」はあと少し、妻の荷物は息子が背負っている。
「負うた子に教えられて浅瀬をわたる」
つい、こんな諺を思い出したのである。
汗をかいた身体に谷川から吹き寄せる風がひんやりとして心地よい。
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屋久島旅行記二日目 太鼓岩

2005年07月08日 | 屋久島
辻峠までは、どちらかといえば楽しくルンルン気分の山歩きであったが、
しかし、ここから太鼓岩までは、ひたすら急斜面の登りが続く。
われわれ夫婦はすっかり疲れはて、
わたしは何度も、ひょいひょい登っていく息子に尋ねる、「あとどれくらい」
彼はいつも「あと少し」

やぁ、太鼓岩についた!
凄い絶景、でも大きな岩は丸みがあるので、先のほうにいくには勇気がいる。
晴れていれば、屋久島の最高峰、宮之浦岳が眺められるはずだが、・・
もう、感嘆の声しか出ない。
大パノラマに広がる景色、山を包む緑、緑、そして、谷間を走る川、誰もが息を呑む。



太鼓岩を下りて、帰途は楠川歩道に向う。
杉の大木に、つる性の常緑樹が大蛇のように絡みつく、
杉の断末魔が聞えるようだ。

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屋久島旅行記二日目 白谷雲水峡

2005年07月07日 | 屋久島
(7月2日)
いよいよ、今日は白谷雲水峡、太鼓岩を目指す。
体力不足で息子達についていけるかどうか心配である。
白谷雲水峡は宮之浦川の支流、白谷川の上流にある、広大な自然休養林、
標高620mに入口がある。



白谷川の急流は花崗岩の間を爆音をたてて流れ落ちている。
岩の間から、サツキ、ノリウツギ、ヤマボウシが眺められた。



ここは「もののけ姫の森」、宮崎駿監督は何度も足を運び、映画「もののけ姫」の
森のイメージをつくりあげていった。
映画の中でも白谷雲水峡の森を描いているシーンがある。
推定樹齢3000年の弥生杉、二代大杉、三本足、奉行杉、くぐり杉、七本杉などの
巨木が見られる。





鬱蒼とした照葉樹林からヤクスギ林の原生林、
「もののけ姫」ならよいが「物の怪」が出てきそうな不気味な雰囲気である。
夕暮れ、一人では怖くて歩けないかも。



標高979mの辻峠、いよいよ最後の難所太鼓岩の登りに向う。
息子は「あと少しだよ」と軽く云ったが、なんの、体力不足のわたしにとって難行の
「あと少し」だった。


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屋久島旅行記一日目 千尋の滝、尾の間温泉

2005年07月06日 | 屋久島
屋久島から現地レポートしておりますが、きのう札幌に戻ってきましたので、
その旅行記などまとめてみました。


(7月1日)
う~ん、夏とはいえ、ここは暑い熱い!
札幌を出発して羽田で息子夫婦と合流、鹿児島からやっと屋久島へ。。

屋久島空港の前、ともかく熱気が凄いぞ。



レンタカーでモッチョム岳の麓にある「千尋の滝」(せんぴろ)に向う。
左側が一枚岩の花崗岩、この花崗岩だけでも一見の価値がある。
大パノラマを観ているような壮大な景観だ。
写真ではその感動を伝えにくいのが残念、是非々見てほしい。



四季の宿 尾之間へ向う。
庭の一部になっているモッチョム岳の岩山は険しい頂きで、見ているだけで心地よい、
ずっと眺めていても飽きない。
近くにある「尾之間温泉」(硫黄泉)で汗を流したあとは、モッチョム岳の眼下で
焼肉パーティである。
オランダ人のご夫婦(と思う)と一緒、国際色豊かな食事となった。
焼きおにぎりや団子の焼き方がわからないようなので説明してあげた。
(もちろん英語で、もっとも説明したのは息子の嫁さん・・)
ここの宿泊はお薦め、若女将さんはきれいな方だよ。
なお、モッチョムとはなにかの隠語、意味は詮索しないこと。。



飛び魚のヒレはカリカリして美味しかったよ。
地鶏も旨い!
焼酎を少し飲み過ぎたようだ。。


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海亀の軌跡

2005年07月05日 | 屋久島
永田浜、
海亀の足跡
産む苦しみと喜びの軌跡か


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紀元杉

2005年07月05日 | 屋久島
紀元杉
宮之浦岳登山口から少し手前、
標高1000m付近にある。
樹齢3000年、その幹の太さと存在感に圧倒された。
屋久鹿の案内で、さらにもののけの森を歩く。

昨日はau圏外でした。

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