目的を持って始める「ゆうゆう生活」

<Begin with the End in Mind>悠悠、融融、優遊、悠悠閑閑な「ゆうゆう」生活のブログ

大阪の三越・伊勢丹が売り場面積を6割削減と発表

2014-01-25 | 関西ローカル

関西では、話題となった記事。

JR西日本が、京都駅で成功したJR京都伊勢丹。

その成功体験を基に、2011年JR大阪三越伊勢丹を開店したが、今回、その店舗面積を6割減にする記事が発表された。

現在、売り場面積が5万平方メートルなので、改装後は2万平方メートルになる計算。

削減した3万平方メートルは、売り上げの良い専門店ビル「ルクア」を取り入れる。

基本構想は隣接の専門店ビル「ルクア」との一体運営に切り替える。

新しい売り場も、現在の三越伊勢丹の店舗がどこなのかわかりにくい店舗にするようである。

つまり、伊勢丹の看板を下げて、専門店に擬態した三越伊勢丹の店舗にするようである。

この夏から、地下食品売り場とレストラン以外を休業し、60億円をかけて改装し、来年春に、新装開店する。

 

百貨店は、業態変更の歴史・伝統がある。

呉服問屋から西洋式の店舗に変更。(業種店から業態へ)

買い取り販売から、委託販売への変更。

自社売り場での商品販売からテナント収入への変更。

見た目では、分からないが、変わってきている。

大いなる転換、変更で、大阪での地位を獲得して欲しい。

 

大阪には、大きな商圏が三つとなる。

売り場面積も、百貨店数も多い、梅田(JR大阪駅)。

昔からの商売の中心地の心斎橋・難波。

この春、開店するアベノハルカスがある天王寺。

 

この三地区の一番北にあるのが、梅田。

ここには、高級イメージのある阪急百貨店、大阪の胃袋を掴んだ阪神百貨店、旗艦店となっている大丸、昨年開業したグランフロント大阪。

同地区だけで売り場面積は3年前の1.8倍で、26万平方メートル。

新宿の21万平方メートルを上回る極端な過当競争になっている。

 

東京都出身で、新宿・日本橋・銀座に馴染んでいたものとしては、是非、大阪でも、三越、伊勢丹に頑張って欲しいと考えている。

京都店が上手くいったのは、京都駅前には、他の百貨店がなかったこと。

他の百貨店は、四条烏丸から四条河原町に集中している。

京都は、関東方面からの観光旅行者が多いとも考えられる。

帰途につく最後の時間調整に、伊勢丹京都が利用されている感じがする。

 

一方、梅田は、激戦区。

大阪は、関東方面からの観光旅行者が少ないとも考えられる。

出張する人は、関東にあるお店のお土産は買わない。

 

三越は、昔、堺筋にテンポを持っていた。

三越にしか入っていない好きなお店があって、何度も通っていた。

三越のブランド力は、多少あるが、他の百貨店と比べると見落としていると感じる。

伊勢丹は、大阪では、メジャーではない。

JR大阪三越伊勢丹の店舗には、あの新宿本店の雰囲気は伝わってはこない。

大阪でも、あの伊勢丹のブランドのイメージを高めて欲しい。

ターゲットも、もっと明確にする必要があると考える。

個人的な見解としては、若年層の社会人をターゲットにし、伊勢丹のイメージを前面に出した店舗、ブランド・イメージで勝負してほしい。

 

それから、あの伊勢丹の紙袋を見かけない。

当面は、伊勢丹の紙袋ばら撒き作戦を展開し、スーパー・イカリの紙袋を駆逐して欲しい。

今も、紙袋では、スーパー・イカリにも負けている。

 

しっかりとしたブランドがあると考えるので、そのブランドを活かして、再起して欲しい。