100円ショップのダイソーは、「大きく創る」を「大創」とし、正式な会社名は「株式会社大創産業」で、広島市に本社がある。
1977年12月創業の会社。
3月24日、化学メーカーのダイソーは、10月1日から社名を「大阪ソーダ」に変更すると発表した。
創業時の社名は「大阪曹達」で、1988年にダイソーに変更していた。
2015年に創業100周年を迎えることから、創業時の精神を深化させるとの思いを込めて変更するという。
大阪のダイソーの発表では、こうなっているが、多分、100円ショップのダイソーの方が一般的には有名になり、商売がやりにくくなったものと考える。
商売がやりにくいと言っているのは、多分、こう言うこと?
「おたくは、100円ショップのダイソーもやっていらっしゃるのですか?」
「100円ショップのダイソーは、関連会社ですか?」
「おたくの製品、100円ショップと同じに、キロ100円にしてくださいよ」
等々
これらの言葉は、私の推測で作ったのであるが、安売りのお店と混同されても困る。
後からできた会社が、有名になるのも、困ったことである。
創業が古い分、本来は、100円ショップのダイソーに対して、「おたくはあの化学メーカーのダイソーさんと関連あるのですか?」と聞かれるぐらいでなくてはならなかったが、実際は、そうでは無かったと考える。
もっと早く社名変更しても良かった気がするが、老舗で、歴史ある会社のプライドが許さなかったかもしれない。
しかも、1988年に「大阪曹達」から「ダイソー」に社名変更している。
私も大阪曹達の社名は知っていたが、ダイソーになっていたのは、今日知ったぐらいである。
企業規模は、新社名「大阪ソーダ」の現ダイソーは、連結決算売上:916億円 従業員数:連結795人。
大創産業のダイソーは、売上:3,763億円、従業員数:1000名。
後から創業された会社の方が、規模も大きなって、有名になってしまった。
歴史ある会社と、商売のやり方、市場規模等を考えるキッカケとなった、社名変更の記事でした。
閑話:
大阪の大を「ダイ」と読む会社に、有名な「ダイハツ」がある。
明治40年(1907年)、大阪高等工業学校の校長らが「発動機製造」を設立し、エンジンの開発を始めた。顧客から「大阪の発動機製造」と呼ばれ始め、それが縮まって「ダイハツ」という名になった。
創業時、当時の大阪高等工業学校(現:大阪大学工学部)の校長・安永義亜章博士、同校機械科長・鶴見正四郎らと実業家の岡實康、桑原政、竹内善次郎らによって「発動機製造㈱」が設立されました。
創業後、社名に「発動機」を冠する後発メーカーがいくつも出現し、既に出回っている「発動機製造」の発動機をどこで造った発動機か認識するため顧客の方で「大阪の発動機」と区別呼びし、やがて詰めて「大発(だいはつ)」と略称したことに由来する。
他には、ダイキン工業。
1924年(大正13年)10月25日に合資会社 「大阪金属工業所」として創業。
1963年(昭和38年)に社名を「大阪金属工業」から大(だい)と金(きん)を取ったダイキン工業に改名する。
大阪発祥で、大阪の大を「ダイ」として名付けた会社名は他にもあるかも知れないが、これ以上は分からない。