野坂昭如さんが、一昨日、亡くなった。
野坂さんと言えば、その言動が、暫し、話題になった人である。
直木賞作家であるが、私が学生の時に、面白半分と言う雑誌の編集長をしていた。
当時は、その雑誌の愛読者でもあった。
その中に、「四畳半の襖の下張」(伝:永井荷風)という作品が猥褻として、裁判になったことでも有名である。
あの早口の口調が懐かしい。
当時は、テレビやラジオにも出演されていたので、なじみの作家であった。
作家であり、作詞家であり、歌手であり、政治家であった野坂さん。
85歳で物故。
ご冥福をお祈りいたします。
閑話:
私は、裁判になった、面白半分の雑誌を今でも持っている。
この作品は、「四畳半の襖の下張 全文」で検索すると、読めます。
その時代を表す、リトマス試験的な作品になると考えます。
当時の裁判では、猥褻となりました。
猥褻という曖昧なことで争った可笑しな裁判であったと考えます。
インターネットの時代になり、この小説よりも猥褻なものが氾濫しています。