東京物語
原節子さんが亡くなられたので、その出演映画がTV放送されている。
その映画の一つが、「東京物語」。
小津安二郎監督映画なので、、例の座った目線で撮影しているのが印象的である。
この映画で、気付いたのは、東京駅にも待合室があって、列車の発車時刻にならないとホームに入れない風景があった。
東京生まれだったので、地方に旅行に行くまで、待合室の意味が分からなかったが、昭和28年(1953年)当時は、東京駅にも待合室があったことが意外であった。
映画にでていた「廣島行き」の列車は、「東京駅14番線、東海道線、21:00発、普通、急行、安芸、2,3等、呉線経由」でした。
また、この映画でも、東京の景色として使われていた「お化け煙突」が映っていた。
お化け煙突とは、4本の大きな煙突を持っていた発電所です。
見る方向で、1本、2本、3本、4本と見えるので、そう呼ばれていました。
尾道に旅行に行ったこともあるので、映画の撮影場所を探して見たりした。
http://www.gangm.net/japan/tokyoStory/
尾道の風景は、あまり変わっていない気がしました。
詳細で比較したら、変わっているのは分かりますが、雰囲気は今も変わりない気がしました。
映画に映っていた山陽本線は、複線であったが、電車の架線もなく、蒸気機関車の列車だった。
調べて見たら、山陽本線の電化が完了したのは、昭和39年(1964年)7月。
私も、この年になったので、味わい深く鑑賞できる映画でした。
若い人には、分らないと思いますが、有名な俳優が、沢山、出演されています。