5月16日、21時24分頃に発生した地震は、茨城県。
この地域も、中央構造線上であることを知って欲しい。
http://www.osk.janis.or.jp/~mtl-muse/subindex03.htm
関東平野は、扇状地であり、フォサマグナでにあるので、明確には分かっていないが、その線上である。
熊本県と茨城県では、遠く離れていますが、同じ中央構造線上であることは、意外と知られていない。
地球全体で見れば、ほゞ、隣に近い。
日本列島全体のひずみが起こって、それを修正するための地震が中央構造線上で発生していると考える。
地震の発生する確率は、X%と言われ、何か分かったような気でいるが、その%の意味を考えて頂きたい。
地震が発生すれば100%、発生しなければ0%である。
%で言えば、100か0しかない。
地震の確率は、次の論文を見て頂きたい。
http://www.jishin.go.jp/main/choukihyoka/01b/kaisetsu010607.pdf
確率の考え方は、次の図のとおり。
700年から730年までの30年間の確率は、この図では、黒くなっている部分(b)。
全体の確率(この論文では集積確率と言っています)は、b÷(a+b+c)となります。
しかし、700年間、地震が起こっていないとすれば、今後30年間の確率は、次の式になります。
b÷(b+c)。
つまり、この山の部分のb+cに占めるbの割合です。
当然、小さい数字です。
BPT(Brownian Passage Time)分布でみた確率です。
平均1000年とは、平均1000年周期で地震が発生すると仮定しています。
αは標準偏差。
この場合のα=0.25とは、250年を意味します。
250年としても、このグラフ(太い線)を見ると、マックスの確率は20%。
つまり、1000年周期で、500年経過した時、今後、500年間におこる確率は、10%です。
低い確率です。
低い確率でも、危ないということです。
統計の確率に騙されてはいけません。
地震の確率で、87%と言う地震発生確率の裏話は、ここを参照してください。
http://www.anlyznews.com/2011/05/blog-post_11.html
地震確率が低くても、地震が発生します。
発生すれば、100%です。
『備えあれば、憂いなし』で、対応しましょう。