飛行機等が到着する時刻は、何時か?
実は、飛行機が滑走路に着地(ランディング)し、しばらく走って所定の位置に止まった時刻です。
出発時刻は、飛行機が動き出した時刻です。
ボーディングブリッジ(搭乗通路)がある場合で説明します。
出発時刻は、飛行機の扉が閉まって、ボーディング・ブリッジが離れ、飛行機が後ろに動き出した時刻となります。
到着時刻は、飛行機がボーディングブリッジに向かって進み、飛行機が停止した時刻です。
意外と知られていない決まりです。
TV局のアナウンサーは、滑走路を移動(タクシング)していた時に、広島に到着したと言っているアナウンサーと、まだ、到着していないと言っているアナウンサーがいました。
TVを見ていた私は、航空機の出発と到着のルールを知らないアナウンサーだと分かりました。
完全に、停止するまでは、到着したとは言いませんので、到着していないと言っていたアナウンサーが正しかったのです。
広島のヘリポートを撮影している場所がTV局によって異なっていたので、この時間は、TVをザッピングしていました。
それで、アナウンサーによって到着していると言っているアナウンサーと、未だ到着していないと言っているアナウンサーがいることに気付きました。
話は変わりますが、羽田空港では、時々、ボーディングブリッジが離れ、飛行機が動き出してから、離陸するまで30分ぐらいかかることがあります。
出発時刻は、飛行機が動き出した時なので、出発時刻としては遅れていません。
普通の感覚では、羽田の滑走路を飛び立つのに、30分掛かっている訳ですから、出発時間が30分遅れとなりますが、出発時間が遅れた訳ではなく、到着時刻が遅れたことになります。
何か変な感覚ですが、これが、決まりです。
飛行機の時刻表の時刻は、地上整備の人が前脚のタイヤにかませている輪留めを取り外す作業(ブロックアウト)の時刻を言います。
その後、飛行機が動き出す時刻が、出発時刻。
動き出す時間の出発時刻は、飛行機に搭乗していれば、分りますが、時刻表の時刻は、搭乗していても分かりません。
ブロックアウトの時刻が、時刻表の時刻になります。
空港ターミナルで、他の飛行機を見ていると、ブロックアウトを見ることができます。
大体、ブロックアウト(時刻表の時刻)してから、1分以内に飛行機が動き出します(出発時刻)。
飛行機は、前進しかできませんので、飛行機を動かす車両が牽引し、補助滑走路まで移動させます。
ブロックアウトした時刻が時刻表の時刻なので、JAL、ANA、異なる目的地に対して同時刻に出発する便があっても、不思議なことではないのです。
羽田には、滑走路が4本あります。
風向きの関係で、その内の2本の滑走路を使います。
時間帯によっては、同時刻に離陸することもあります。
勿論、同時刻に着陸することもあります。
一本を離陸用、もう一本を着陸用にする運用もあります。
飛行機の管制管の知識はないので、どういう運用するかのルールは知りません。