1921年(大正10年)に開通し、北海道北西部で地域の足として親しまれてきたJR留萌線の留萌―増毛間(16.7キロ)が、12月4日、営業運転を終了し、95年の歴史に幕を下ろした。
大勢の鉄道ファンは、増毛駅に詰め掛けました。
1981年公開の映画「駅 STATION」は、この増毛駅とその周辺が舞台の中心となりました。
この「駅 STATION」は、降旗康男監督、倉本聰脚本、高倉健主演の映画。
北海道の多くの路線が、赤字で、廃線になりそうである。
営業係数Operation ratio,Operating ratio)とは、100円の営業収入を得るのに、どれだけの営業費用を要するかを表す指数。
主に鉄道路線やバス路線の経営状態を表す指標として使われる。
100円未満であれば黒字、超えれば赤字である。
2016年11月4日のJR北海道の記者会見で、JR北海道の全13路線を28区間に分けた、その輸送密度、営業損益、営業係数(2015年度分)が発表されています。
http://tabiris.com/archives/jr-hokkaido2016/
留萌線は、2538円です。
つまり、100円の収入を得るために、コストに2538円かけていることになります。
毎日、赤字を垂れ流している状態です。
この記事にもありますが、500円以上は、次のとおりです。( )内は、前年の営業係数です。
留萌線・留萌~増毛 2538(4554) ← JR北海道ワースト路線
札沼線・医療大学~新十津川 2213(2162)
日高線・苫小牧~様似 2125(1179)
根室線・富良野~新得 1854(1591)
留萌線・深川~留萌 1342(1508)
石勝線・新夕張~夕張 1188(1421)
根室線・滝川~富良野 1010(953)
室蘭線・沼ノ端~岩見沢 965(1011)
宗谷線・名寄~稚内 618(622)
函館線・長万部~小樽 573(570)
釧網線・東釧路~網走 561(594)
根室線・釧路~根室 517(505)
今、囁かれているのは、来年の3月の時刻表見直しで、多くの路線が廃止されると言われています。
これで、北海道の鉄道旅行は、限られるた旅になります。
結局、レンタカーになるかと思います。
国鉄がJR6社に分割され、4社のみ(JR東日本、JR東海、JR西日本、KR九州)、営業黒字の経営ができている。
JR四国とJR北海道は、赤字体質(経常利益)で改善ができなかった。
JR北海道の経営指標:
http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/company/com_03.html
観光資源が多い北海道が、JR九州のように再建できなかった違いは何かを考えなくてはいけない。
JR九州は、90年代から、新しい車両を作って、活性化を図っていた。
そうした努力が感じられないのが、JR北海道。
今からでも遅くないと考えるが、どうかな?