老人の交通事故に関する報道に誤りがあります。
調査・検討したデータは、次の通りです。
https://www.npa.go.jp/toukei/koutuu48/before/hasseijokyo/PDF/H26hasseijokyo.pdf
このPDF資料のP23を見て頂きたい。
このページの一番上の表は、「原付以上運転者の年齢層別免許保有者10万人当たり交通事故件数の推移(各年12月末)」です。
真ん中の表は、年齢層別の棒グラフです。
右側は、交通事故件数です。
多い順番は、次の通りです。
16-24歳 1348.9人(1.3%)
25-29歳 866.4人 (0.9%)
30-39歳 621.5人 (0.6%)
65歳以上 621.5人 (0.6%)
60-64歳 569.4人 (0.6%)
40-49歳 578.7人 (0.6%)
50-59 歳 540.3人 (0.5%)
これを見たら、16-39歳が、65歳以上より多いのが分かります。
決して、年寄りだから交通事故が多いと言う訳ではありません。
左側は、死亡事故です。
死亡事故は、次の通りです。
16-24歳 7.66人
65歳以上 5.84人
:
確かに、老人の死亡事故は多いです。
しかし、この表の下の3つの棒グラフは、騙しである。
まず、年齢が、20-29歳に変わっている。
16-24歳 1348.9人なので、ここでは、20-29歳に変更しています。
その交通事故は 1016.0人(1.0%)
老人も70歳以上 678.8人(0.7%)。
75歳以上 758.9人(0.8%)と、年齢を高めて、人数も高めています。
逆に、16-19歳にしたら、2057.0人(2.0%)となります。
16-19歳の若者は、老人より、危険です。
どのメディアも、この手の報道をしておりません。
16-19歳の若者は、70歳以上の老人の3倍、事故が多いことを現しています。
これが、騙しというか、偏向報道と言う根拠です。
このグラフを見ると警視庁の恣意を感じます。
報道機関は、こういう資料を見る能力がないとしか思えません。
メディアに騙されては、いけません。