古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

秋になると思い出す写真です。

2012年10月01日 04時03分15秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 
 何の変哲もない田舎の無人駅の写真です。2010年9月7日に撮りました。このブログにアップしたこともあります。しかも大きいサイズですみません。
 でもなぜかぼくには忘れられない写真なんです。
 中国山脈を越えて「鳥取」と「津山」を結ぶ「因美線」の鳥取県側にある『土師』(はじ)という無人駅です。駅には改札口も便所もありません。プラットホームが1本あるだけです。写真で見ると足元の白線がホームで、線路があり、その先に稲刈り中の田んぼがあります。車で行って撮りました。
 この駅に降りたこともないし、だれか知人がこの近くに住んでいるわけでもありません。
 郷里の鳥取を出て阪神間で働くようになった頃、盆・暮れに帰省するときは福知山線の『大社行』夜行で帰りました。夜10時に出る蒸気機関車の引く汽車は、朝早く上井駅(いまの倉吉駅です)に着きました。そのうち大阪から姫路を経て姫新線を走り、津山から中国山脈を越えて因美線で鳥取に出る急行で帰省するようになりました。そのとき車窓に見た景色です。ここを覚えているわけではありません。しかし写真を見ていると、この地のさびしさみたいなものが胸に迫ってきます。
 田舎暮らしにもそれに似た情緒があるような気がします。
 
 
コメント
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