古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

竹の枝切りだけは死ぬまでする気でしょう。

2012年10月17日 03時29分14秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
              
 秋の空気を吸って、我が母・妙子さんがハサミをもって裏山に登ってきました。彼女はベンチにすわって、おもむろに竹の枝を引き寄せ、ハサミで切り刻んでいきます。ケアマネージャーにこの姿を見てもらったら「ほんとに作業に打ち込んでおられますね」と感心していました。
 後期高齢者になっても孝行息子役を演じるぼくは、あまり自分の足腰の負担にならんように、細めの竹を切ってベンチの横に引きずってきます。そして母が切り刻んだ竹の葉は、熊手で掃除しておきます。でも今年の4月末に母が<ぎっくり腰>になったときは、「これで寝たきり・全面介護になるだろうな」と覚悟しました。
 健康のための運動など一切しなかった母が、100歳になっても自分の力で立ち座り、風呂に入り、山に入って竹を切る。体重30キロだからできるのでしょうが、それにしても元気に長生きしています。
 いまでは書き物もしないし、図書館で借りる大型活字本を読むだけの生活です。竹の枝を切り刻んでどうするわけでもありませんが、彼女にとって一番やり甲斐のある「仕事」になっています。
 母は死ぬまで竹の枝切りをつづけるでしょう。ぼくはできる範囲で手伝うことにします。
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