古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

頭よ、やわらかく働け!

2015年07月02日 01時25分02秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                        
 写真は草刈り機とベルトをつなぐ部分です。これの「はずし方」は2通りあります。《右の輪っかに指をかけて引く方法》と《軸とベルトをつなぐ金具のバネを押さえてはずす方法》。
 ぼくは長い間、金具のバネを押さえてはずしていました。大豆畑トラストで、共同で使う草刈り機の輪っかを引いてはずしてあると、「だれや、こんなはずし方して。一度教えてあげなあかんな」と思っていました。
 草刈り機を振り回して15年。今年になって「輪っかを引いてはずすのが正解なんや。ぼくはずっと間違ったはずし方をしてたんや」と気付きました。おそらくはじめにあれこれさわってはずれたとき、「こうしたらはずれる」と思い込んだのでしょう。それから15年間、輪っかを引いてはずしてあっても、「こっちのほうが正解や」と思わなかったのです。
 頭が固いから、頑固で自分の思い込みに固執するから、「自分は正しい」と思って間違ったやり方をしていました。
 老人になると、頑固になり、自分のやり方に固執するようになり、思い込みがつよくなる。モノを探すにしても「ここに置いた。ここにあった」という思い込みがつよく、ちょっと横にずれて置いただけで見つけられない。
 思い出すのは以前道子さんに来た年賀状のことです。その年賀状には「毎日、お義母さんと『宝探し』をしています」と書き添えてありました。おそらくどなたも、身近にそんな老人がいて「財布がない。通帳がない。印鑑がない。宝石がない。○○がない。どこに仕舞ったのだろう。誰が隠したのだろう。誰が盗ったのだろう」と思いめぐらし、ウロウロしているのではないか。
 そんな「固くなっていく頭」に効くのは、音楽をきく・歌う/自然を眺める/土にさわる/生き物にふれる(動物でも植物でも)/することや仕事があって(目標があって)達成感が味わえる/ではないか。
「田舎に暮らすようになってよかった。街で暮らしてたら、いまごろ何してたかなあ」とふと思うことがときにあります。
 
 
コメント
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