古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

屋根裏部屋を片付けました。

2018年05月10日 02時32分23秒 | 古希からの田舎暮らし
 田舎暮らしを志向して2006年(12年前)に小さな家を建てていたとき、ぼくは神戸から「建築手伝い」という名目で現場に日参しました。なかでも大仕事は「屋根裏部屋を作る」でした。棟梁に教えてもらいながらコンパネを天井裏に上げて、床を張りました。
 屋根までの高さは最大120センチと低いけど、コンパネ20枚(20畳)の物置き部屋ができました。25年暮らした神戸の家から引っ越すときは、家具や本や布団や衣類をいっぱい処分しました。道子さんが「気分が悪くなるほど捨てた」と言うほど。
 それでも新しい家に入りきらない荷物は、「屋根裏の物置き」が受け入れてくれました。
 この地に暮らして畑や裏山の仕事をするうちに「本は処分しよう。読みたければ図書館で借りよう」と思うようになりました。しかし「処分する」といっても「大切にしてきた価値ある(と思う)本」です。捨てるのはしのびない。
 そんなとき親友が大阪の『アジア図書館』という存在を教えてくれました。民間のボランティア図書館です。「アジアの国に日本の本をあげる」。段ボール箱に入れた本を軽トラに山積みして、アジア図書館まで運転して行きました。でも大阪の街を軽トラで走るのは大変でした。もうコリゴリ。追加寄贈した何箱もの本は宅急便で送りました。
 まだ屋根裏部屋にはたくさんの荷物がある。それに80歳ともなると屋根裏部屋に上がるのがいやになりました。道子さんが上がってネズミの糞を見つけ、「この際できるだけ処分しよう」と外国旅行に使った大きなカバンとか敷物とか布団とか、いろいろ捨てることにしました。
 雨で畑に入れない間に大仕事をしました。
「死ねば持ち物はすべてゴミになる」。
 弟の突然死で遺品整理を頼んだとき、つよく思いました。
 このたびも「その思い」でした。
 そして「この『片付け』は今だからできる。今しかできない」と。
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする