古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

大将軍神社にお参りしました。

2021年05月16日 18時47分00秒 | 古希からの田舎暮らし
 今日は16日。大将軍神社にお参りする日です。当番のお家(二軒)の方は、お餅を用意して、雨が降っても、境内を掃き清め、「のぼり」を立てて準備しておられました。
 あの三木合戦で秀吉は、三木城を落とすために、まわりの小さい城をつぎつぎと攻め落としました。口吉川町の出城も攻め落とされました。この地のお百姓さんたちは、城主たちをねんごろに葬ったことでしょう。そして大将軍神社を建てて、表向きは「秀吉様を大将軍としてあがめる神社です」ということにして、400年あまり拝んできました。手づくり感のある神社にお参りするときは、親しみと哀れみと庶民のこころのぬくもりを感じます。
 お餅をもらうので、お昼ごはんはお餅です。田植えの6月が〈当番はお休み〉というのも、お百姓さんの生活感があっていい。この地に暮らすようになって15年目。お気に入りの行事です。
 電撃殺虫器は毎朝掃除しています。いろんな蛾が掛かって死んでいます。気温があがってきたので蛾も増えてきました。殺虫器は今年もよくはたらいてくれます。
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『「山奥ニート」やってます。』を一気に読みました。

2021年05月16日 02時25分55秒 | 古希からの田舎暮らし
「この本、どんなこと書いてあるのかな」。
 図書館で借りた『「山奥ニート」やってます。』(2020年5月発行 光文社 石井あらた著)を読みました。読むのが遅くなったのに、300ページの本を一気に読んでしまいした。
 ニートって、/教育を受けない/働くこともしない/職業訓練も受けない/で、家に引きこもっている若者です。そのニートが山奥の廃校になった分校で暮らす。数年まえから一人増え、また一人増えて、いまは10数人が暮らしている。その様子をニートの〈石井あらた〉さんが書いています。
 読みやすい文章で、気取らない「ありのままを伝えよう」という姿勢が素敵です。どの文章にもウソがなくて、「自分たちの状況を伝えよう」とする気持ちがはいっています。
 ニートって、わかるような/わからないような/存在でした。「何考えているのかわからない」/「お近づきになろうと思わない」/「遠くで見ている」/存在でした。この本を読んで、一度に「ニート観」がかわりました。善良で、有能な、若者たちが、アクセク/セカセカ/イライラ/動きまわっている今の社会を「人間性をすり減らして生きるのはやめてみようよ」と語りかけているように思えてきたのです。
 いまの若者ですから、電子機器にはつよく、ブログ/you tube/で発信しています。〈紙の本〉のほうは発売50日で3刷ですが、一年まえのことですからいまはもっと版を重ねて、読まれているでしょう。〈電子版の本〉のほうが若者には読まれるんじゃないか。そして読んだ人たちは自分の「ニート観」がかわり、親しみをもち、アクセク、イライラ、セカセカ、働いている人たちは「立ちどまって自分の足もとを見よう」としたくなる。
 you tube で著者の石井あらたさんが〈自分たちの住み家〉を紹介し、〈どんな若者たち〉かを話している感じも、なかなかいい。
 いまの日本の社会を「問い直してごらんなさい」と言われているような気持ちになりました。
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