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古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

『御社』炎上!

2010年08月16日 05時26分45秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 きのう八月十五日は盂蘭盆会法要の日でした。お盆に仏さんに飾ったさまざまな飾りを燃やし、お供え物を流す日です。しかし川に流すのは環境汚染につながるので、近年は一ヶ所に集めてお坊さんに頼んで法要をし、ゴミ収集車が回収するかたちが多くなっています。
 以前暮らしていた神戸市須磨区のニュータウンでは、地下鉄名谷駅の駅前広場にすべての仏壇の飾りを集め、お坊さんにお経をお願いしてからゴミ収集車が回収していました。口吉川町に暮らすようになっても保健衛生委員をしなければ、この地ではどうするか知らなかったでしょう。
 去年からうちの村の保健衛生委員をすることになって、口吉川町の精霊流しを手伝う仕事がまわってきました。そして去年のお盆の夜、『御社』(オヤシロ)を並べて燃やすこの地の精霊流しをはじめて見ました。去年は残念ながらカメラを持って手伝いに参加しなかったので、その迫力をブログで紹介できませんでしたが、今年はバッチリ。
 新仏(にいぼとけ)の出た家は、家の形の御社と供物台や造花・灯篭などをお盆まで仏間で飾り、それをお盆の15日夕方持ち寄ります。人口2000人の口吉川町で毎年20前後の新仏さんがあるようで、7時頃には続々と軽トラックや乗用車で飾りが運び込まれます。その荷物の大きいこと。大きな段ボール箱四つ五つになり、軽乗用車では積みきれないほどです。家の仏間で飾っていたときは、一畳以上のスペースをとっただろうと想像します。
 その荷物は十数名の保健衛生委員がテキパキと仕分けして、御社だけはゴザを敷いた地面に並べ、あとはゴミ回収車に積むために集めておきます。そして午後八時に御社を燃やし、お坊さんにお経をあげてもらい、新仏の出たうちの人たち数十人が焼香をします。
 御社の燃えるときはそばに寄れないほど熱くなり、大きな炎が上がります。場所は公民館の運動場で、委員の者は火を始末して解散になります。このような燃やして精霊流しをする地は、三木市でもこの口吉川町だけになったと委員の人が話しておられました。
 御社炎上の炎の迫力と、きわめて自然に死者への敬意をこめて仕事をしておられるそれぞれのの委員の人たちを見て、これからもずっとつづいてほしい精霊送りのかたちだと内心思いました。
 
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