N響定期公演が続いていたこともあり、
最近はショスタコーヴィチ、マーラーといった
後期ロマン派~近現代の大曲ばかり聴いていました。
(あとミッシェルね)
だからというわけではありませんが、昨日の会社帰りに
iPodでハイドン先生の交響曲第61番ニ長調を聴きました。
特に第61番を選んだのに意味はないのですが
あまり(というか全く)印象に残っていない曲でした。
(ハイドン先生すみません)
ところがところが・・・第1楽章、
なんと楽しい曲じゃないですか。
以前、全交響曲を通して聴いたときには
全然ひっかからなかったんですけど。何故でしょう?
やっぱり音楽は、聴くときの気分や体調に
相当左右されるみたいですね。
生演奏を聴いたときも同じかもしれません。
「あんまりいい演奏じゃなかったな」と感じても
結構自分の方に原因があったりして・・・。
まあ、評論家ではなく個人の感想ですからね。
世界的指揮者で、優れたエッセイも多数残された岩城宏之さんが
著書『楽譜の風景』の中で書かれていたのですが、
ウィーン・フィルでハイドン先生の交響曲を指揮する際
ベテラン楽団員から、その日の天候やお客さんの年齢層などを見て
テンポを変えるようアドバイスされたそうです。
今日は天気がよくて爽やかだから少し早めにとか、
じとじと雨が降っているしお年寄りが多いから
グッとテンポを落としてとか。
音楽も生活の一部だということを改めて実感したそうです。
ちょっとそんなことも思い出しました。