前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

広瀬悦子 plays アルカン in ラ・フォル・ジュルネ

2010-05-04 22:09:12 | クラシック音楽
「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」で
ピアニスト・広瀬悦子さんの演奏を聴いてきました。

今年のラ・フォル・ジュルネはショパン中心ですが、
アルカンの曲が聴きたくて、このプログラムを選びました。
(広瀬さんのことは正直知りませんでした)


 広瀬悦子さんは、1999年のアルゲリッチ国際コンクールで優勝。
 日本人(というか女性)としては珍しい、ヴィルトゥオーゾだそうです。


いやはや、驚きました。何って曲と演奏に。
ショパンの作品3曲、フィールドが2曲、
そしてアルカンの作品は以下の3曲です。

 ・練習曲ニ短調『鉄道』
 ・風(「悲愴趣味の3つの小品」第2曲)
 ・イソップの饗宴(「すべての短調による12の練習曲」第12番)

練習曲『鉄道』はCDを持っているので知っています。
機関車が疾走する様を描いた、超絶技巧曲です。

広瀬さんは見た目とても綺麗な方で、どんな演奏をするのかな
と思っていると、この曲をいとも簡単?に弾きこなします。
(私の席からは手の動きは見えませんでしたが、表情はよく見えました。
 必死に、というより楽しげに弾いているように思えました。)


アルカンの他2曲は初めて聴く曲でしたが、これもまあ、とんでもない曲でした。
特に「イソップの饗宴」!!
ちょっと言葉では説明できない曲ですね。
超絶技巧といっても、アルカンのそれはリストとはちょっと違います。
(ちょっと狂っている感じ・・・?)

こういう作品を演奏会で取り上げるところが、
ヴィルトゥオーゾ・ピアニストたる所以でしょうか。


ヴィルトゥオーゾ・ピアニストといえば、
私の大好きなピアニスト、ホルヘ・ボレットもそうですが、
"正統派"からすると"ゲテモノ"扱いされるような曲を取り上げています。
リスト編曲の「タンホイザー序曲」など、その最たるものでしょうか。
でも、極限まで技巧と美音を追求したような演奏が私はとても好きです。


広瀬さんにも同じような"凄さ""妖しさ"を感じました(ドゥエンデが宿った?ような)。
(ショパンの演奏についてはどうなのか-正統派か否か-わかりませんが)
私にとっては「大ホームラン」、大当たりの演奏会でした。



滅多にしないのですがCDを買ってサインを貰ってしまいました。
コメント (2)
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