老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1310; 多床室の夜

2019-12-12 04:09:36 | 病室から
多床室の夜

夜の病室は静か、と思うが
実際はそうではなく
様々な音が聞こえてくる

寝息 生きている
鼾 知らぬは本人だけで、気に障り眠れない
屁 ちいさな屁の音でも夜は響く
寝言 何を話しているか意味不明、うわ言よりもいいか
寝返るとき 掛蒲団の擦れる音も 意外と響く
遠くの病室から聞こえてくるウルトラマンが鳴らす3分タイマーのような音
それは心電図の音かな

後30分で点滴が始まる
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