老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1324; 自分は何者か

2019-12-20 19:37:26 | 病室から
今日という日の夕暮れ時

自分は何者か

歌を忘れたカナリヤ
或る日ふと 歌を思い出したカナリヤ

空を飛べなくなった鳥
羽をいたわり休息し ふたたび飛び立った鳥

歩けなくなった老人
杖をつきながら歩きだした老人

自分はどこから来たのか
自分は何者か
自分はどこへ行くのか
ゴーギャンと同じようなことを
呟いていた認知症老人

或る日ふと 自分は何者か
自分に問いかけてみた




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