老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1248; 月の満ち欠け

2019-10-22 12:09:48 | 読む 聞く 見る
月の満ち欠け 佐藤正午作 岩波文庫的

地球という惑星に棲んでいる自分
太陽と月は
生活(くらし)のなかに深く根づいている

太陽は陽
月は陰
と、例えられている。

青空に太陽
太陽は希望

夜空に月
月の満ち欠けから死を連想する


支離滅裂な前置き文は
読み流すとして

佐藤正午作 『月の満ち欠け』の小説を読み終え
生と死を繰り返す瑠璃という女性を通し
生まれ変わりの必然、真実、驚愕等々を考えさせられた
と同時に
そのような体験をしてみたい、と思った。

瑠璃は
月のように死んで、生まれ変わる
7歳の瑠璃が
いまは亡き我が子?
いまは亡き妻?
いまは亡き恋人?

「神様がね、この世に誕生した最初の男女に、
二種類の死に方を選ばせたの。ひとつは樹木
のように、死んで種子を残す。自分は死んで
も、子孫を残す道。もうひとつは、月のよう
に、死んで何回も生まれ変わる道。そういう
伝説がある。死の起源をめぐる有名な伝説」
(前掲書185頁)

人間死に方は、人それぞれ
いま生きている人は、
誰も死んだことがないだけに
死後の世界は知らない。

人間死んだらあとどうなるのか
生きてる人は誰も知らない

四十代の会社員が
短い遺書で、たった一言
「ちょっと死んでみる」

凄い遺書だと感じた

ちょっと死んでみて
死後の世界を体験してみる
体験終えた後、生まれ変わる(生き還る)

学生 三角アキヒコと人妻 瑠璃の恋愛
「瑠璃も波瑠も照らせば光る」の格言も
生まれ変わった瑠璃に受け継がれる

自分はこの世ににおいて
生まれ変わりは存在すると信じているが
自分の周辺には
生まれ変わった瑠璃のような女性はいない

暫くぶりで面白い小説に出会った


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは☆星光輝さま☆ (Ray)
2019-10-23 02:38:10
星の光の輝く夜に 読みたい本だと 感じました。

瑠璃も ダイヤモンドや、他の透明感のある 宝石たちのように
いつか 自らが光り輝き、そして、誰かに見つけてもらいながら
縁を つむぎ つないでゆく・・ 命を、魂を・・

輪廻と云う名の ふしぎな現象は
この地球という星に生きる者たちだけのものでしょうか・・?


秋の夜に
 
星ふる夜に

考え 考え 読んでみたいと、思いました。


秋の夜は 冬をひかえて、冷えることもあるかもしれません。
どうか お身体 お大切に・・☆  

お忙しいなかにあっても 読書をされる 星光輝さまを
素晴らしいと感じました。  Ray
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仕事から離れた3日間 (星光輝)
2019-10-23 05:11:02
Ray さんへ

感染症の原因?で
右足底や右脚の痛みで
一時的に杖歩行状態となった

3日間南陸奥を離れ
wifeの実家で過ごし
自治医大附属病院救急外来受診と
111歳おばちゃんの誕生祝を兼ね面会

時間があり 月の満ち欠け を手にした
右脚が痛くなる数日前に
郡山市のうすい9階の書店で
月の満ち欠けに出会った

生と死
愛、恋、夫婦愛についても考えさせられた
大切な人が死ぬ
生まれ変わり目の前に生きている

その一方で人間
生まれ変わることができない
できるにんげんもいる

月は寂しそうに映るけど
月の光は 気持ちがやすらぐ
雪原に浮かぶ月の光は
明るく幻想的です
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