老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

星を見上げ元気をいただく

2024-02-09 05:12:05 | 老いの光影 最終章 蜉蝣
2028 「おまけ」「付録」


   グリコのキャラメルに付いて「おまけ」 
   楽しみだった


誰でも買い物をしたとき “これ、おまけに付けておくよ!”と言われると何か得したような気分になる

一粒口に入れると300メートルが早く走れる というグリコのキャラメルにも“おまけ”が付いていた
現代の子どもはシールよりもゲーム機器の方に手がいってしまうが 
昭和30年代の子どもたちはキャラメルのおまけに付いていたシールやワッペンに熱中したものだった

若い女性向けの雑誌にも“豪華な付録”が付いている
本誌よりも付録を買うといった女性もなかにはいるとか

ちょっとおまけや付録の話が長すぎてしまった感があるが 
子ども心に まだあの世に逝っていない大人から「人間死んだら☆彡(星)になるんだよ」と
本当にそうだったら素敵な話である
死んだら星となって輝き 天から大切な人を見守り続けることができたらどんなによいか

「星の王子様」は 大切なものを失ってはじめてわかる
あなたにとって“いちばん大切なものはなんですか

自分という人間が死んだら
棺に収められるに違いない
棺はダンボール製がいいな

そのときは納棺師をお願いし 人生の最期を取繕い 美しく逝きたいものだ
ある老人が陶芸の窯で骨を焼いたら何色になるのかな という言葉を聴いたとき
ドッキとしたことをいまでも覚えている

火葬場で焼いた骨は 白い煙となって 青空に向かって消えて逝く
大切な故人は この世にはもういないその寂しさは 心では推し量ることのできない無量の世界にある
だから大切な人は星となって光り輝きながら 家族や大切な人を見守ってくれている

夜空に輝く星の天空の向こう側は 遥かなる宇宙であり それは限りなく無辺の世界にある
宇宙には無数無名の星が無量ほどあり 
そのなかにある”地球“という惑星(ほし)のなかに70億の人間が棲んでいるわたしという人間はひとりしかいない

宇宙からみたら ・ (点)のような存在ではあるが 星のように光り輝く存在で在る(有る)ことを
自信をなくしたときや悲しいときは 星を見上げ元気をいただく

話は180度回転し 急に”蝉“のことを想い出してしまった
蝉の地上生活はたったの7日間しかない(実際は30日は生きる)
それ故蝉の生活は儚い と云われるが・・・
真夏にミンミンと鳴く蝉の響く声は 我が此処に生きていると

宇宙からみたら人間の生命の時間は本当に儚いひと握りの”砂の星“かもしないが
人間の内なる世界も宇宙のように無量無辺であり 内なる可能性を秘めている
老人に在っても同じであり 
人間最期の瞬間まで生命の光(あかり)が灯って(ともって)いることを


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