老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1321; 病室の夜は濁音、爆音の世界

2019-12-19 04:40:56 | 病室から
病室の夜

今月の22日に冬至
長い夜が続く
朝を気にせずゆっくり眠れる人にとって
冬の夜は最高

多床室(4人部屋)は
病気を抱え治療をともに受ける「戦友」であるけれど
夜は穏やかならず

退院しベッドが空くと
今度はどんな 病人が来るのか、と
気になるけれど
それは他人同士の入院「生活」となるので
我慢しなければならない

隣に八十歳を超えた常爺さんが入院した

我儘に生きてきたのか
入院時についてきた妻にも
大きな声で怒鳴る
他人に気遣いする雰囲気が感じられないような
こんな一幕もあった

夕食時のこと
当の本人は病棟の食堂で夕食をすませてきた
自分も含めた3人はベッド上で食事中であった

他人様が食事中であるのに
そんなことに気兼ねする余裕もなかったのか
病室入口のトイレに入った

洋式便器に座ると同時であろうか
濁音と糞が飛び散る音が
壁越しに聞こえてきた
まだ自分は窓側のベッドだったが
トイレの壁隣にいた人はまともにその濁音を浴びた

他人様が近くにいたとき 「りきみ」を控えてもらいたいものだが・・・・

いっぺんに食欲が落ちてしまった

便意をもよおしたとき
我慢できずトイレに駆け込む
ましてや高齢になると括約筋が緩み
我慢も限界を超えてしまったときは「便失禁」になってしまう

その常爺様
自分の隣ベッドに居る
声話す声も大きい
深夜から夜明け前まで
テレビの音量を大にした状態の鼾が
夜の静けさを破り響きわたる

看護師は常爺様に「よく眠れましたか」、と尋ねると
「眠れなかった」と答えていた
まさか「大鼾を出しよく眠っていましたよ」、と
代わりに答える訳にもいかず苦笑する自分であった

そうそう常爺様は尿漏れが目立ってきたので
その治療(手術)をするために入院された





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2 コメント

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Unknown (グライセン)
2019-12-19 08:06:54
よくあることですね。
ですが、あまりに目に余る時は病室を変わってもらう・・・という選択肢もありますよ。
我慢には限界がありますから・・・
ある程度の我慢は必要ですが、病室の方が休める事に気遣いするのが婦長の役目!言葉で言えない時はメモに書いて見せるのも手段の一つです。
頑張りましょう、一緒に。
返信する
静観 (星光輝)
2019-12-19 08:37:09
ご心配いただきありがとうございます

一度窓側の希望を願い出
それが即叶えられたので
いまは静観

電車の座席と同じようなもので
感じのいい人、嫌な感じの人
いろいろな人がいる

座席もベッドも固定ではなく
入れ替わりがあり
それに期待します
返信する

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