老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1505;春の雨

2020-04-18 14:48:19 | 阿呆者

ショパン 前奏曲 雨だれ


春の雨

やまない雨はないけれども
きょうの雨は まだ朝から降り続いている。

「雨がやんだら おわかれなのね」(朝丘雪路『雨がやんだら』)の歌があるけど
こうも雨がやまなければ わかれの言葉が言えなくなってしまう。

きょうの春の雨はやさしくない
ペアガラスの窓越に 雨音が容赦なく聞こえてくる
寝ていても気になり 眠れない

ショパンのような『雨だれ』のような静かな雨ならば
こころも癒される。

昼間なのに 雨が降り続き
窓の外は夕暮れどきのよう
なんだか寂しい風景のような気がしてならない
窓硝子に息を吹きかけ 
曇った硝子にあなたの名前を書いてみた
(wifeの名前です)

こうも強い雨が降りしきると
さくらの花びらたちは 冷たい春の雨に濡れ
雨の重さと風に耐えきれず落ちてゆく
さくらはもう終わりになるのか、と思うと寂しくなる。

きょうの春の雨は
いやなことを流し消してくれる雨ではなかった。

できるものなら
きょうの春の雨で
コロナウイルスという名の悪魔菌を流し消して欲しかった。





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