俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

シルバーラブ

2016年12月01日 | 俳句

あぁ、今日から十二月。

数え日や 今日も判らず また明日
(かぞえびや きょうもわからず またあした)
18035 【季語】 数え日 【季節】 仲冬


柿枯葉 一羽の雀 一つの実
(かきかれは いちわのすずめ ひとつのみ)
18036 【季語】 枯葉 【季節】 三冬


寒雀 体重きか 逃げもせで
(かんすずめ からだおもきか にげもせで)
18037 【季語】 寒雀 【季節】 晩冬


黄落の 中に遁れて 猫正座
(こうらくの なかにのがれて ねこせいざ)
18038 【季語】 黄落 【季節】 初冬
黄落(こうらく)=木の葉や果実が黄色く色づいて落ちること。


黄落の 前に剪定 さすが公
(こうらくの まえにせんてい さすがこう)
18039 【季語】 黄落 【季節】 初冬


枯葉踏む 色んな音が 醸し出る
(かれはふむ いろんなおとが かもしでる)
18040 【季語】 枯葉 【季節】 三冬


落沈写 紅葉いろいろ 手水鉢
(らくちんしゃ もみじいろいろ ちょうずばち)
18041 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋
手水鉢に落ちる紅葉、沈んでいる紅葉、水面に映っている紅葉。


朝散歩 寒さ身に沁む 膝に沁む
(あささんぽ さむさみにしむ ひざにしむ)
18042 【季語】 寒さ 【季節】 三冬


万能や 味の深みに きざみ葱
(ばんのうや あじのふかみに きざみねぎ)
18043 【季語】 葱 【季節】 三冬


欲しきもの 買うに手が出ぬ 十二月
(ほしきもの かうにてがでぬ じゅうにがつ)
18044 【季語】 十二月 【季節】 仲冬


生きている 実感見付けし 冬籠
(いきている じっかんみつけし ふゆごもり)
18045 【季語】 冬籠 【季節】 三冬


シルバーラブ 老いらくの戀 冬の夢
(しるばーらぶ おいらくのこい ふゆのゆめ)
18046 【季語】 冬 【季節】 三冬



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12月1日

2016年12月01日 | 俳句暦


日本庭園の一ジャンルに枯山水
(庭園に池がなくなり、水を使わないで石や砂、草木などで自然を表現した庭園)があり、
枯山水の一ジャンルに石庭(枯山水から草木を取り除いて、
石だけ(苔はOK)で自然を表現したもの。砂庭式枯山水ともいう。
代表的なものが、龍安寺の石庭。)がある。

その石庭には海を小石で、波を箒目で表現されている。
その箒目に枯葉がちらほらと舞い降りる。
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