あぁ、今日から十二月。
数え日や 今日も判らず また明日
(かぞえびや きょうもわからず またあした)
18035 【季語】 数え日 【季節】 仲冬
柿枯葉 一羽の雀 一つの実
(かきかれは いちわのすずめ ひとつのみ)
18036 【季語】 枯葉 【季節】 三冬
寒雀 体重きか 逃げもせで
(かんすずめ からだおもきか にげもせで)
18037 【季語】 寒雀 【季節】 晩冬
黄落の 中に遁れて 猫正座
(こうらくの なかにのがれて ねこせいざ)
18038 【季語】 黄落 【季節】 初冬
黄落(こうらく)=木の葉や果実が黄色く色づいて落ちること。
黄落の 前に剪定 さすが公
(こうらくの まえにせんてい さすがこう)
18039 【季語】 黄落 【季節】 初冬
枯葉踏む 色んな音が 醸し出る
(かれはふむ いろんなおとが かもしでる)
18040 【季語】 枯葉 【季節】 三冬
落沈写 紅葉いろいろ 手水鉢
(らくちんしゃ もみじいろいろ ちょうずばち)
18041 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋
手水鉢に落ちる紅葉、沈んでいる紅葉、水面に映っている紅葉。
朝散歩 寒さ身に沁む 膝に沁む
(あささんぽ さむさみにしむ ひざにしむ)
18042 【季語】 寒さ 【季節】 三冬
万能や 味の深みに きざみ葱
(ばんのうや あじのふかみに きざみねぎ)
18043 【季語】 葱 【季節】 三冬
欲しきもの 買うに手が出ぬ 十二月
(ほしきもの かうにてがでぬ じゅうにがつ)
18044 【季語】 十二月 【季節】 仲冬
生きている 実感見付けし 冬籠
(いきている じっかんみつけし ふゆごもり)
18045 【季語】 冬籠 【季節】 三冬
シルバーラブ 老いらくの戀 冬の夢
(しるばーらぶ おいらくのこい ふゆのゆめ)
18046 【季語】 冬 【季節】 三冬