俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

嚔(くさめ)

2009年11月25日 | 俳句

ほろ酔いの 気分も新た 初時雨
(ほろよいの きぶんもあらた はつしぐれ)
10907 【季語】 初時雨 【季節】 初冬


傘忘れ しっとり濡れし 初時雨
(かさわすれ しっとりぬれし はつしぐれ)
10908 【季語】 初時雨 【季節】 初冬


見とれけり 落葉時雨の 鮮やかさ
(みとれけり おちばしぐれの あざやかさ)
10909 【季語】 落葉時雨 【季節】 三冬


風だまり 落葉溜りと 成りにけり
(かぜだまり おちばだまりと なりにけり)
10910 【季語】 落葉溜り 【季節】 三冬


味あわん おでんのスジの 噛み応え
(あじあわん おでんのすじの かみごたえ)
10911 【季語】 おでん 【季節】 三冬


石蕗の黄に 静かさ求め 立ち止まる
(つわのきに しずかさもとめ たちどまる)
10912 【季語】 石蕗の花 【季節】 初冬


団塊も 定年退職 冬の虹
(だんかいも ていねんたいしょく ふゆのにじ)
10913 【季語】 冬の虹 【季節】 三冬


ゆらゆらと 空を舞い降る 落葉かな
(ゆらゆらと そらをまいおる おちばかな)
10914 【季語】 落葉 【季節】 三冬


ウインドに メタボの腹と 冬の顔
(ういんどに めたぼのはらと ふゆのかお)
10915 【季語】 冬の顔 【季節】 三冬


霜焼けと ひび割れの手の 昔あり
(しもやけと ひびわれのての むかしあり)
10916 【季語】 霜焼け 【季節】 晩冬


短日や 地下を抜ければ 闇の中
(たんじつや ちかをぬければ やみのなか)
10917 【季語】 短日 【季節】 三冬


嚔せば 隣の客は 席立ちぬ
(くさめせば となりのきゃくは せきたちぬ)
10918 【季語】 嚔 【季節】 三冬
嚔(くさめ)=くしゃみ


生垣に 山茶花一輪 咲き初めし
(いけがきに さざんかいちりん さきそめし)
10919 【季語】 山茶花 【季節】 初冬


枝垂れても 残り少なき もみじ葉よ
(しだれても のこりすくなき もみじはよ)
10920 【季語】 もみじ葉 【季節】 晩秋


ハイビジョン 時雨の雫 極めけり
(はいびじょん しぐれのしずく きわめけり)
10921 【季語】 時雨 【季節】 初冬


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