点検のため防護柵に沿って歩いた。
柵外に外皮を食べられて白骨の様になった活葉樹が見える。
人間が手入れを放棄した里山は、動物たちの楽園とは程遠い、飢餓地域である。
一見 豊かな緑に覆われたように見える里山も林床には緑が見えず、荒廃がすすんでいることに驚いた。
左側鹿領域 右側人領域 腹を空かせた鹿は、防護柵に沿って夜ごと歩き続ける。
点検のため防護柵に沿って歩いた。
柵外に外皮を食べられて白骨の様になった活葉樹が見える。
人間が手入れを放棄した里山は、動物たちの楽園とは程遠い、飢餓地域である。
一見 豊かな緑に覆われたように見える里山も林床には緑が見えず、荒廃がすすんでいることに驚いた。
左側鹿領域 右側人領域 腹を空かせた鹿は、防護柵に沿って夜ごと歩き続ける。
フェンスの設置で食害は激減した、しかしゼロではない、何頭か目撃されている。
フェンス内に住居を持つ個体、とフェンスの終点を迂回して侵入する個体、飛躍能力が優れフェンスを高跳びする個体とがあるらしい。
まだまだ戦闘は続く。
完成したフェンス
獣社会と人間社会が分断された
防獣フェンスの設置工事はほぼ順調に進み、12月第1週で完成の目処が立った。
後は天候次第である、12月の雨は冷たいから小雨でも工事はできない。
週間予報は雨となっている、もし雪になったら、春まで工事中止もやむおえない。
年内に落成し、気がかりのないお正月を迎えたいのが共通の思いである。
地域住民に負担の重い作業であるが、連帯の絆が生まれたことも確かである。
少人数であるから、一人欠けても作業負担は急増する、しかし休日の度に参加できる人は少ない、そこで互いに思いやりが生まれる。
起工式
最初のアンカー打込みにハンマーを振り上げる牧田町会長
施工講習会
雨の中 害獣防止ネット工事が起工した。
初日は講師により施工方法の講習が行われた。(中央は講師)
2.5メートル間隔で、支柱を支えるアンカーを80センチ打込む、アンカーに2メートルの支柱を差し込みボルト止めする。
支柱に、編み方の違う2種類の金属ネットをは張る。
講習を終わって「思ったより簡単」という人と「これは大変だ」という人がほぼ同数。私の感想は後者である。
講習が終わるころ雨が強くなり本日の作業は中止となった。 前途多難な幕開け
潅木を切り払う
完成した緩衝帯 緩衝帯の中央に高さ2メートルの金網フェンスを巡らせる。
いよいよ檻の中の生活が始まる。
出張などで作業に参加できなかったが昨日記録担当者としての役目を遂行した。
作業風景
鳥獣生活圏と人間世界を分離する2メートルのフェンスを張り巡らす壮大な工事が始まった。
我々の施工責任工区の総延長は1,200mである。
まず幅5mの緩衝地帯を設けることから始まる。
緩衝帯の意味は、動物たちに越えてはならない境界であることを認識させることにある。
しかし それは人間側の願望であって、実際には帯の中央に高さ2mの金網フェンスを建て、獣の往来を遮断する。
本日の作業は緩衝帯敷設地を決め、伐採すべき樹木にマーキングすることである。
次回12日から緩衝帯内の樹木の伐採、ブッシュの刈り取り等いよいよ本工事に突入する。
美ヶ原のカモシカの写真を大勢の人に見てもらった。
早速下記のメールを頂戴した。
「カモシカ至近距離ですね!
親鹿は一本角ですが、生え変え次期は春であった気がします。
次期外れの角の生え変えは、オスの繁殖時期のホルモン欠如が理由と聞いた事があります。
もしかすると親子ではなくペアかもしれませんね。」
8月28日「オレンジ色のカエルを探しに」の中で親子のカモシカにであったと書いたが、
正しくはペアのカモシカと訂正すべきだろうと思われる。
牡の角が1本欠落しているのは、オス同士の縄張り争いによりものかもしれない。
ナツハゼ
鳥獣害防止柵の施工が現実になった。
山麓に張り巡らしたフェンスで、人獣の居住区を明確に分けることになる。
人間はゲートを開けて獣の居住区への出入りは自由である。
獣もフェンスを飛び越えるか、穴を掘れば越境できるが、そのケースは極めてまれだとフェンスメーカーさんはいう。
工事は材料の無償提供を受け地元住民が施工する、材料運搬、敷設区間の基盤整備から始め、落成は来年2月を予定いしている。